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感想・レビュー・書評
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アンドレアス・グルーバー著「夏を殺す少女」の続編。主人公は妻を病気で亡くした喘息持ちのライプツィヒの刑事ヴェルターとウィーンの辣腕女弁護士エヴァリーン。「夏を殺す少女」は中央線で降車駅を忘れるほど、夢中になって読みました。今回もサスペンス溢れる一級のエンターテイメントに仕上がっています。
全身の骨が折られ 、血を抜かれた若い女性の遺体が 、ライプツィヒの貯水池で見つかります。遺体を確認した母親は単独で娘が殺された理由と 、姉と一緒に家出したまま行方不明のもうひとりの娘の行方を追うために強引な行動に出ます。ヴァルターは 、ミカエラの暴走に手を焼きつつも、彼女に亡き妻の面影を見いだしてしまい、結局は協力します。そして、ベルリン、ライプツィヒ、パッサウ、プラハ、ウィーンと国境線を越えながら、2人がだんだんと犯人の輪郭に近づいて行きます。この過程は、読み応えがあります。
本作は2015年にウィーンで発表され、賞を取るなどドイツ語圏で大絶賛されたそうです。ただ、個人的には、前作の「夏を殺す少女」の方が面白いと思いました。原題は前作が「復讐の夏」、本作は「復讐の秋」。「復讐の冬」に期待して★★★★。
蛇足です。表紙にドイツ語の原題が出ていますが、"Racheherbest"と「秋」の綴りが間違っています。出来れば、訂正して頂けたらと思います(なお、酒寄進一さんの翻訳は素晴らしいです)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔読んだ「夏を殺す少女」が面白かったので、衝動買いをして読んだ。
殺人シーンなど衝撃的な場面が多く、ストーリーを最後まで楽しめたけれど、登場する女性達の心の中での言葉使いが気になった。若い女性弁護士が「ちくしょう」なんて言うかな… -
面白かった
最初はミカエラにイライラするけど、そのうち気にならなくなった