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感想・レビュー・書評
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そういや漫画どうやって終わったんだっけか。なんか懐かしいけど、あー覚えてないなー。
ていうかB級に落ち込んでるであろう感がむんむんしている中で観たんだけど、思いのほか、いや本当に予想外にしっかりしててある意味びびった。これハリウッドにもってけば絶対B級に仕上げてくれたろうになぁ。でもってクレー射撃用の銃があんなに危険だとは。ヤバイ。銃持ってたら無双っていう展開は、アメリカものじゃあ今どき誰でも銃持ってるわー、ていうか団体がうるさいわー、ってなるところ、まだまだ日本じゃ新鮮過ぎて、そしてばかすか撃ってるだけなのに、悪くないよ!びっくりだよ!
でも一言だけ言わせてもらうなら、鈴木はヒステリックグラマーの帽子なんてかぶらないよ!せいぜいダンロップだよ。オシャレ君かよ。見損なったよメガネ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半最高!!後半2点ほど不満で、もっと面白くできたはずなのにすごく勿体無い…偉そうになるけど非常に惜しい!基本的には褒めたい方向性の映画。
NHKの『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』というドラマがすごく面白い、これ脚本賞かなんか獲るんじゃねえの?ぐらいに面白いので、やっぱりゾンビやなあ…とゾンビ映画観たい欲求が高まったので鑑賞した。
このドラマは「良いゾンビもの」で、テーマがしっかりしている。ひとつはゾンビは空虚さ、虚無感のメタファーであること。これはロメロの2作目『ゾンビ(ドーンオブザデッド)』で描かれた非常に大事なテーマ。例えば『桐島、…』は青春ゾンビ。『カメラを止めるな!』は、その前提をメタ視点で逆転させてたから面白かった。
もうひとつは、日常の崩壊、日常が非日常になるという点。これは例えば、ゾンビ映画ではないけどガスヴァンサントの『エレファント』だと、「スクールカーストの上位にも下位にも差別なく非日常は降り注いで、日常がぶっ壊される」っていう作品でした。
『ゾンビが来たから…』はこのふたつがしっかりと押さえられてて、日常でゾンビみたいに虚無的に生きてる人が生き残って、目標があって生き生きしてる人間からゾンビになる、というドラマなんです。(ホラー映画のお約束にも近いけど、若干違う。)
それで、今回観た『アイアムアヒーロー』の前半はこのことがしっかりと描かれてるから面白い。
後半の不満点は、ゾンビとのバトルのみ、しかも単調なアクションになるからというのがひとつ。中ダレする原因で、アクションよりも人間ドラマをもっと見たかった。
もうひとつは、先ほど書いた社会階級、カーストが破壊されるという部分の踏み込み方が足りない点。カースト下位が生き残るっていう部分が後半あまり関係なくなる。調べたら、原作漫画だとこれがちゃんとなってるそうです。
だから、『ゾンビが来たから…』は『アイアムアヒーロー』とほぼ同じことをやってる後継作品であると同時に、映画版では描かれなかった部分をしっかり描いてる。
これをちゃんとするには、有村架純ちゃん演じる比呂美がキーパーソンだと思う。以下は原作を全然読まずに私が考えた妄想だけど、
・比呂美がああいう状態になった理由を仄めかす(カーストの逆転劇を描く)
・比呂美をもっと活躍させる(『進撃の巨人』『デビルマン』『寄生獣』と同じ)
・比呂美が血清を作る鍵になって、ゾンビは全滅しないながらも一応収束する
という展開になれば良かったのにと思う。前後編にする前提なら、後編を比呂美編にすれば良かったんだけど…残念でしょうがない。とにかく前半部は素晴らしい映画でした。(ところで英雄と比呂美ってあだち充の『H2』だね)
花沢健吾は『ボーイズオンザラン』の映画はけっこう好き。こちらも原作は未読。ただ、背景を手描きするか否か論争の時に若干印象が悪くなったので、『アイアムアヒーロー』は読みたくなくなってた。
今回も『タクシードライバー』のオマージュなのでまたかよ!好きなんだなあと思った。あとは『子連れ狼』も若干。
主役の大泉洋、こういううだつの上がらない役がけっこう多いが、やっぱりめちゃくちゃハマってる。「はーい」がリアリティあってめちゃくちゃ良かった(ヒロミがクレー射撃する番組で知ってた)。
服装、キャップがヒステリックグラマー、靴がダナーライト、リュックはグレゴリーと、それなりに良いものを使ってるという設定なのが面白い。稼ぎもないのに浪費家なら、そりゃ彼女キレるわと。あとルイスレザーの革ジャンにめちゃくちゃウケた笑。オシャレ!! -
おおおおお。こういう展開になるのか……と胸が熱い。
原作マンガは、映画のこの先を描き、完結しているようなので、読もう、と思った。 -
R18レベルのとんでもグロ映画をGWに公開した段階でゾクゾクしていた。手加減なしのスプラッタに大泉洋の演技が光る。「主人公がなかなか銃を撃たない(撃てない)」という日本ならではの銃の扱いが◎!!
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このようなタイプの作品を観るのは久しぶりです。最初の30分で盛り上がりました。途中、若干中弛みはありましたが、楽しめました。これからどうなるのかに興味があります。
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邦画ってホラーは独自の発展をしていて観る価値もあるけど、それ以外はテレビドラマの特番レベルの出来のものばかりというイメージがあったので、このクオリティには驚いた。
これはホラーじゃなくてサバイバルアクションだよね?
原作でも印象的だった彼女に襲われるシーンもよくできてた。
英雄役に大泉と知ってハマるだろうと思っていたが、やっぱり良かった。
邦画の、特に若者向けに作られた作品は、観るに耐えない演技をするアイドルばかり出演していたり、SEは大音量なのに会話はボソボソと何を言っているか分からなかったりと、ネガティブなイメージが強いけれど、こんな作品が増えていき、映画を選ぶときには邦画が当たり前に選択肢に入るようになるといいな。