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- / ISBN・EAN: 4988102546083
感想・レビュー・書評
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AI(強いAI)搭載のアンドロイドと1週間限定の対話をしてチューリングテストをするお話。
SFっぽい見た目にしてありますが、舞台や内容は童話的というかアート的。
ハードSFではチューリングテストとかなかなか出しませんしね。わざとだけど使い方も語義通りではない。
アンドロイドの見た目や所作が作り物っぽさと人間っぽさを絶妙にブレンドした美しさでした。
主人公が、自分も実は作り物なのではないかと疑って皮膚を切るシーンは緊張感あって良かった。
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検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現すことのない社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。人里離れたその地にヘリコプターで到着したケイレブだったが、彼を待っていたのは美しい女性型ロボット“エヴァ”(アリシア・ヴィキャンデル)であった。ケイレブは、彼女に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという興味深くも不可思議な実験に参加することになるのだが……。
「わたしを離さないで」の脚本家アレックス・ガーランドの監督デビュー作。自分の人工知能の知性や感情をテストするケイレブを、時に少女のような無垢な愛情や信頼を向けたり、時に悪女のようなおもわせぶりな態度で翻弄する人工知能エヴァに、見る者もエヴァのテストを命じたネイサンの言動を疑ったり、翻弄されるサスペンススリラーの中で、人間とは人工知能とは何か?人間を超えた人工知能は人間にとって脅威なのかを、見る者に問いかける重い後味と戦慄がある傑作SFサスペンススリラー映画です。アリシア・ヴィキャンデルの無垢な魅力と妖艶さ、リアルでスタイリッシュなビジュアルが、印象的です。 -
鑑賞後に不思議な余韻とよく分からないけど納得してしまう。一瞬、『ターミネーター』の映画が思い浮かんだ。AIが人類を超える。AIにとってより良い選択をする。それをAIの意志と呼ぶのか。と同時に、これって、単にAIロボットのダッチワイフを作ろうとしているだけなのと思ってしまった。
他にも色々と考えさせらる事もあった。上映時間108分は短く感じたがストーリー的には簡潔で内容は濃かった。
抽選で選ばれたケレイブ。AIロボットのエヴァをより人間に近づける為の実験に協力する。エヴァは進化しケレイブが理想とする女性になった。
でも、それは違いケレイブは作為的に選ばれていた。携帯やら検索履歴が全て盗聴されて、そこからケレイブがこの実験にふさわしいとなった。彼が実験されていた。
エヴァに惹かれるようにプログラミングされていたのだ。生殖機能も付いていた。
実験の大元のネイサン。彼は世界No1検索エンジンの開発者であり、エヴァの製造者でもある。最初はスティーブ・ジョーンズ的なカリスマ開発者かと思いながら、後半はダッチワイフを作ろうとする変質的なオッサンに見えてしまった。
この映画にはもう一人(1体?)出て来ます。エヴァに対して旧型のAIロボットの日本人の女性。セリフはありません。物凄く色っぽいです。
この4人だけでストーリーは進んでいきます。人物紹介を詳しく書くとネタバレ的になってしまいます。それを避けつつ書くと中途半端で下世話な印象を持ってしまうかもしれませんが、私的にはお勧めしたい映画です。 -
人里離れたネイサンの別荘で1週間AIのチューリング実験に参加することになった主人公ケイレブ。
ネイサンの別荘もAIのエヴァも綺麗。
人間のために作ったAIでも、人間より賢ければいつか人間がAIに支配されてしまうんだろうか。 -
AIのお話。
最後までどうなるんだろうと思わせる映画でした。
思わせぶりに淡々と静かに展開していく。
不気味。
”彼女たちを作った人”はなぜだか初めて見たときから
意地の悪い空気をまとっている。
見てる側には何一つ悪事を見せていないのに。
それが先入観となって、何かやるぞ、やるぞと緊張を煽っている感じ。
壮大なSFの導入部だけ見せられた感じ。
終わってみれば案外小作品。
見栄えはよいし、見てる間の緊張感は悪くない。 -
AI、アンドロイドのシンギュラリティもの。ブクログでもけっこう有名なようで以前から気になってました。ようやく観たけど、想定の範囲内の内容で「うーん」って感じでした。
『her』の時にも感じたけど、この手の作品を観ていつも残念に思うのは、手塚先生の『火の鳥 復活編』を子供の頃に読んだ衝撃を超えるような作品に、なかなか出会えないこと。
これは『her』や『エクスマキナ』がダメというよりも、その時代や見る時期というのが大事だということで、時代時代に合わせてその人が好きな作品があれば良い…と思う。
手塚先生のデザインはさすがに古いので、子供の頃じゃないと素直に受け入れられなかったかもしれない。SFが想像した未来に現実が近づいて、デザインや表現だけは今風にスタイリッシュになったけど、では中身のストーリーの部分が良くなったか?というと微妙。
『her』で私が物足りなかったのは、セックスについて描かれてなかったこと。この不満点は、『ブレードランナー2049』ではちゃんと描かれてたから良かった。1982年のブレランのプリスはそもそもセクサロイドだったしね。『火の鳥 復活編』は1970年の作品だけど、セックスについて肉体的、精神的に描写してる。
『her』はAIの肉体がないことで純愛物にしていた(途中、人間の女性に協力してもらうけど、そんなことしなくても今ならVRでどうとでもなるのにね)。
『エクスマキナ』では肉体を持つことの理由を遠回しに言うけど、セクサロイド。だから、女性を解放する話、フェミニズムの話でもある。そして当然、親殺しをする。(出てきた時点ですでに死亡フラグ。)
『火の鳥 未来編』だと、人間を殺したり、自殺することが、ロボット(AI)ではなく人間である証明になっていて、非常に重要だった。
『エクスマキナ』は、アート映画的な表現に寄せてるので一見カッコいいけれど、尺に対してストーリーの密度がそんなにないので、途中めちゃくちゃ退屈だった。内容はソリッドシチュエーションスリラーみたいなものなのに……。一応は話を二転三転させてるけど、最後まで観ればありふれた話だった。
だから、あんまり面白い映画ではなかったです。私が観たいのは、この映画の「その後」の部分のところなのに。
ただ、あまり予算がかかってない作品としてはそれなりに良い出来なので、嫌いにはなれない作品。
スペイン映画で『EVA〈エヴァ〉』ってのが以前から気になってるんだけど、どうなんだろう。
あと、『エクスマキナ』のタイトルは、デウスエクスマキナ(機械じかけから出てくる神→演劇用語で「神様オチ」らしい)。ラテン語のexは英語に訳すとfromとかになるけど、英語のexと考えると「元・機械」って意味にもなる。
日本だと、しろまさ先生の『アップルシード』のアニメの続編『エクスマキナ』ですでに使用済みなので、ややこしい。 -
お話は社内抽選に当選した主人公は社長の自宅に行くことに。
そこで社長が作った美しいAIエヴァとチューリング・テストを行うが色々おきるって感じです。
まず、この家が凄い。ちゃんとゆっくり部屋を見せてほしかった(笑)
あと何となくオチが読めてしまった。
なので主人公が哀れで見ていて辛くなった。
途中退屈に感じるところもありましたが概ね満足出来る作品でした。 -
映像はすごいと思ったが、
ストーリー展開は想像を出ることはなかった。
むしろ、ラストのその後が知りたいのだ。
そこまでは、もうすでにたくさん描かれてるしね。
ターミネーター以外の展開を望む。 -
ロボット三原則
A.I.とロボット三原則とは関係ないのだろうか?
【アンドリューNDR114』ではあんなにも愛に溢れていたのに…
一人の人間が愛情をかけずに一つの命を作り上げれば当然歪みが生じるだろう、『チャッピー』はどうだった?
カオスな状況でも愛してくれる母の代わりになる人ががいたからこそ人間味があり優しさが産まれたのだろう
エブァは何なのだろうか?
人類に投げかけた未来への警告とも取れる、『ターミネーター』のスカイネットと変わらない
もう、このバカげた発展する未来は多分変えられないのだと思う。
便利を追求すれば人は幸せになるとは思わないなー -
近未来SFと思いきや普通にサスペンスでした。だから恋愛感情を持つとろくな事がない。
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面白かった。
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人類の未来だと思うと怖いね。
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駄作といえば駄作、秀作といえば秀作の2014年の映画。設定がずさんなのはご愛敬。美しい女優を鑑賞する映画としてはとても良くできている。
真夏の夕方に、Ace Hotel KyotoでAmazonプライムで娘と視聴。 -
感情とは何か、特に恋愛感情とは何かを考えさせられたお話。
人間はどうして人を好きになるんだろう。
本当に生殖のためなのか、何か他に目的があるのか。
それと「良い人」って何なんだろう…とか。
別に小難しい話をしたいわけじゃないけれど、本作の感想をもとに色々な意見を聞いてみたいな…と思えた作品でした。 -
検索エンジン最大手企業の社員ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、大富豪で知られる創業者社長のネイサン(オスカー・アイザック)の山荘に招かれ、AI(人工知能)を搭載した精巧な女性ロボット・エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)のチューニング・テストを行うことになるのだが…。
ストーリーは、閉鎖的な空間で行われる主人公、社長、AIの会話劇が中心で淡々としていますし、展開もベタであまり面白味はありません。研究所のセキュリティーなどがお粗末でB級感が漂うのも残念です。
しかし、AI造形の斬新さや映像の美しさは印象的。アカデミー賞視覚効果賞受賞も納得のクオリティーだと思います。 -
登場じんぶつが4人だけ。AIあんま関係ない(笑)男と女のそれとしてみたら、なんとも他愛のないな内容。でも、わりとすきかも。
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こういうジャンルに取り組む人たちは、女性恐怖とロボット恐怖をいつになったら分けて考えられるようになるのかな。「所有物だったものが反逆する」という恐怖心が強すぎて、恐怖の自己分析ができてないというところまではわかった。
映像美は感じる。 -
検索エンジンで有名なIT企業「ブルーブック」でプログラマとして働くケイレブは、抽選で社長ネイサンの自宅を訪問する権利を得る。ケイレブは広大な山岳地帯の奥にあるネイサンの自宅までヘリコプターで招待され、ネイサンが製作中のAIロボットの実証実験を頼まれるストーリー。
AI、ディープランニングが隆盛する中、必然とも思えるストーリーのスリラー。
山奥にネイサン一人、あとはAIのみという場所にテストで訪れる主人公をみているととてつもなく不安な気持ちにさせられる。なんだこれはという気持ち。
AIが暴走するのか、人間のネイサンがとてつもないたくらみを持っているのか、ひょっとして主人公もAIなのかと色んなストーリーを疑ってしまうこのSF展開の先が読めない感覚は「ランダム」を見たときの感覚。
2001年宇宙の旅のAIハルの言動にも不安感を覚えたが、人を不安にさせるストーリーはとかく人をひきつける。 -
AI関連の映画ということで観てみた1本。チューリングテストのやりとりは「こんな感じかも」と1つのイメージの参考にはなりました。最初はプログラムなのでどんな美女にもどんな性格にもある程度つくりだせる、というところはその通りだけど、そんなことばっかりやってると好みの人とのコミュニケーションとれない感じに人間が歪んできそうですね。普通の人間とのコミュニケーションに支障をきたしてくる感じは、リアルにそうかもと思いました。自分も早くAI使えるようにならねば。。
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テーマとしてはいいんだと思うんだけどボンクラNerdがAIに騙されて天才殺されちゃう胸糞悪い映画。ボンクラNerdはそこで悔やみながら餓死しとけ!!
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WOWOW
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中盤までは展開がゆっくりで、いったいどうなってしまうのかハラハラしつつも、逆に言えばハラハラする余裕があったわけで。エヴァに至るまで、が明らかになってからの畳みかけるような展開がものすごい強烈で、エヴァへのチューリング・テストという本題から外れたところでその答えが提示されていることや、ラストシーンのエヴァの表情がたまらんかったです。
キョウコとエヴァが意思を通わせるわずかなシーン、それからエヴァが「纏う」シーン。
もしかすると男性性(父性)からの解放であるとか、そういう意味もあるのかもしれないけれど、ひたすらにゾクゾクしました。
それでこの「エクス・マキナ」っていうタイトルなのか……!とウロコぼろぼろ。 -
SFであり、スリラーあるいはサスペンス映画。山奥の別荘に「当選」したケレイブは、髭のいかつい天才プログラマーのネイサンが所有する建物にやってくる。ネイサンが作り出したAIのエヴァと会話するケレイブは次第に彼女に惹かれていく。エヴァは顔と手足だけ皮膚をまとい、他はシースルーのアンドロイドだが、徐々に人間に見えてくる。観ている者もまた「実験」に参加させられたケレイブの心境になってくる。エヴァを演じるアリシア・ヴィキャンデルはジェイソン・ボーンでも凛とした美しさだったが、無機質なアンドロイドもよく似合う。最後の姿はとても可愛らしい。