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- / ISBN・EAN: 4589921405386
感想・レビュー・書評
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(Amazonより)
内容紹介
アカデミー賞®作品賞を含む、6部門ノミネート! 世界の映画祭を賑わせた感動作!
5歳の時に迷子になったインドの男の子が、25年後Google Earthで起こした奇跡! 驚愕と感動の実話を映画化!
【ストーリー】
オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。
インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ。
成人し、自分が幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。
人生を取り戻し未来への一歩を踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった“ただいま"を伝えるため、彼は遂に決意する。「家を探し出す―」と。
これが実話だということに驚きました。
青年サルーが5歳の頃の記憶から Google Earthで自分の家を見つけたかも...というシーンと実のお母さんと再会するシーンでは涙が出ました。
育ての両親も素晴らしい人です。こんな人もいることに私なんかは世の中捨てたもんじゃないなぁ...と思ってしまいます。とても私には出来ないことです。
この映画を観ながら、この主人公はどこかで見たような...と思い検索してみると 以前観た『スラムドッグ$ミリオネア』の主人公の青年でした。
『スラムドッグ$ミリオネア』から8年経っているようなので 成長してカッコいい青年になってるなっと心の中でニンマリしてしまいました。笑!
それにしてもインドの状況って相変わらず 映画の中のような感じなのでしょうか...?
ラストには実際に実のお母さんと育てのお母さんと青年が抱き合っているシーンが流れて本当に良かったなぁと思うのですが ナレーションで兄は亡くなってしまっていて あんなに仲の良かった2人の再会が果たされなかったことは残念でしかたありません。涙...詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インドで5歳の時に迷子になり、オーストラリアに養子に出された男性が、記憶の断片を辿りながら、Google earth を駆使して、迷子から25年後にインドの自分の家を探し当てる…、という実話に基づくお話。
あちこちに掲載された、そんな紹介文そのままの、至極シンプルな展開のお話なのだけど、それ故に、かえって、テーマが際立って明確に見えてくる作品。
インドで生まれ、オーストラリアで育った青年サルーは、学業も、仕事も、恋人も、良好だった里親との関係に溝が出来ていくのもかまわず…それこそ、全てを投げ打つように、検索作業に没頭していきます。
そんな彼の執着心と異常とも思える姿は、
「自分は一体何者なのか?どこから来たのか?」
という問いに突き動かされており、その答えがわからないことが、どれ程辛いことであるかと同時に、存在の自己肯定の土台として欠かせないものであることを、まさに直球で突きつけてくるのです。
インドからオーストラリアに渡り、国籍まで変わったサルーほどでなくても、例えば、父親を知らず、母親にも教えてもらえず、戸籍にさえ父の名の記載のない、いわゆる日本の法律では「嫡出ではない子」と定義される人や、施設等で育ち、実の家族の手がかりがないままの人などは、同じように、自己のルーツやアイデンティティを求めて少なからず苦悩し続けているのかもしれません。
物語の最後、インドの家族と再会し、とても晴れ晴れとしたサルーの表情を見ると、家族の事情があってルーツがわざと明かされない、もしくは明かせないことも当然あるのでしょうが、できるのであれば、子供たちが成人した時に、辿るか辿らないか選択できるだけの手がかりを用意しておくのも、関わる大人の義務なのかもしれない…と強く思わされた作品です。 -
少年サルーは5歳で迷子になり、養子として貰われていった先でGoogle earthを駆使しながら25年かけて生家と母を探してゆく。この物語が実話であるということが、心に迫るものを呼び起こしている。
この映画の救いは、サルーを取り巻く人々の優しさだ。彼を身近に取り巻く人々のみならず、ダンボールを提供してくれるストリートチルドレンの一人までも、心がある(あの少年の大きく息をするアクションが記憶に残っている)。様々な人種と様々な言語と様々な生活が、ガンジスのごとく轟々と音を立てて流れていくインド社会と、それと対照的な穏やかなオーストラリアの生活を背景にして、人間の温かさが際立っている。
また子役を演じるサニー・パワールや、兄ちゃん役のアビシェーク・バラトの澄んだ瞳、脇を固める実力派の俳優たちの演技も、この物語の救いの感覚を一層際立たせている。
Google earthを使って生家を探し出すなんて、今の時代だからできるんだろうな。
ルーニー・マーラ、きれいだな。 -
育ての親も、生みの親も、
どちらも本物であって、
だからこその葛藤もあったのだろう。
家族とは。
愛情とは。
それにしても、
グーグル先生すごいw -
にーちゃぁぁぁん
にーちゃんのことが大好きな小さな主人公
遊びながら生きようとしていた兄弟の仲の良さが好きだった
養母役のニコール・キッドマン
どこを見ているのかすごく遠くを見つめながらの息子に語るシーンが良かった
広い地球の上で家族が出会えたのは、きっと良かったんだと思えた -
兄の名はグドゥ
25年辛い思いをしていたんじゃない
でも、突然その重みがのしかかると途端にもう今までのように生きていけなくなるだろう
兄を思い母を思い、寝ても覚めてもけっして頭から離れることはない
昔、柴犬を飼っていて散歩の途中にひもが手からするりと抜けて犬が走り去って行った時がある
まだ幼かった私でも、もしかしてひもがどこかに絡まったら帰ってこれなくなる どうしようどうしようと胸が張り裂けんばかりになったことを今でも忘れない
ましてや我が子となるともう気も狂わんばかりだと思う
また涙が溢れてる おかえり -
★3.5
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冒頭の黄色い蝶が綺麗。揚げ菓子、黄色い塔?など後にヒントとなるサルーの記憶に残る映像の魅せ方が上手い。子役の子が可愛らしい。サルーは本当に運が良かった。検索してから居場所を突き止めるまで、思ったより時間がかかってるが実話だからこそ、かな。実際はFacebookも活用したとのこと。養母の「子供を産むより孤児を助けることに意義がある」という考えに衝撃。最後にタイトルの謎が分かって納得。
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インドの孤児がオーストラリアの夫婦に引き取られて成長し、記憶から薄れてしまっていた故郷をGoogle Earthで見つけ出す、という驚きの実話がベースになっているそうです。
何と言っても主人公の幼少期の子が可愛すぎる。必死さに胸を打たれました。
オーストラリアの夫婦はいい人たちなので、手がかりのない故郷探しをする気持ちは分かるつもりでいましたが、今の幸せを捨てる程では、とも思っていることを見透かしたかのような「家族が不注意でいなくなったんだぞ?!探しているに決まっている!何十年でも!」という台詞にはハッとさせられました。そうだよね、その家族の思いを考えると胸が苦しくなるほどの悲しみですよね。
電車が数日も移動して、着いたところはもはや言葉も通じなくなるなんて、インドは本当に規格外の国なんだなとも思いました。