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感想・レビュー・書評
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長編は全部読んでるので、納得。
司馬遼太郎の本を否定するわけではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本史を学べるかと思ったのですが、司馬遼太郎の小説について解説したような本で、
日本史(近現代史)を体系的に学べる本ではなませんでした。
何故、あのような戦争に突入していったのか、主に明治維新あたりから、司馬遼太郎の小説と著者の考えと併せて考えている内容。 -
「司馬遼太郎の補完に良い」
磯田氏の本を初めて読んだ。TV と同じように分かりやすい表現だった。司馬遼太郎の本を読む楽しみを補完してくれた。
勝海舟が咸臨丸が随伴艦だったことなど、知らなかったこともあり、ためになった。
坂の上の雲は2回読んだが、読み切るのが苦しかったため思い入れはなく、磯田氏が昭和に係わる説明を懸命にされてもあまりぴんとこなかった。 -
司馬文学を通して、中世〜現代の日本史がよく俯瞰できる本。
「司馬さんが日本人に何を言いたかったかは、むしろその時代を影絵のように塗り残していることでよく見えてきます」
司馬遼太郎はやはりすごい。
磯田道史もまた、すごい。
『江戸時代の藩では、気候や地形の違いによってそれぞれの藩で異なる特徴が醸成されその特徴に応じた人材を輩出した。それが明治維新によって中央に各藩のいちばん良質な部分が集められた。
江戸時代の様々な遺産が、明治になり理想として実った。
しかしその明治人が目指したのは「坂の上の雲」なので、いくら坂を登っても雲はつかめない。上り詰めた坂はやがて下りになり、雲がつかめないまま坂を下ると、下には昭和前期という恐ろしい泥沼があった。』
面白いなぁ。 -
歴史小説の面白さが倍加しました。
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実は3巻以上にわたる大長編が苦手だという理由で司馬遼太郎さんの作品に未着手である。損をしているな、という意識はあった。何かきっかけを探していた。そして、見つけたのが本書である。
司馬さんが小説に込めたメッセージ、何を書いて何を書かなかったのかが理由と共に歴史家の目で極めて客観的にわかりやすい言葉で語られる。とてもフェアな解説で信頼できると感じた。
高校生の頃から歴史が大の苦手な私も司馬さんのように(というとおこがましいが)、自分が生きるいまの時代に日本がなぜこのような形になったのかを考えるヒントを少し前の時代に探したいと思っている。本書で最高傑作と推される「花神」から始めようと思う。 -
Kindle版なのでラインを引いていたら、画面が真っ黒になってしまいました……
磯田先生の言葉は簡潔で、たとえも適切でとても分かりやすい
ずっと知りたかった、「なぜ日本軍はあのような戦争をしてしまったのか?」の一端が理解できた
幕末・戦国が関係していそうだとはなんとなく感じていたが、どうやら正しかったようだ -
司馬史観かぁ。どういうものなのか、わかりやすく提示してくれたと思う。司馬遼太郎、もっと読んでみないとね。
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「竜馬がゆく」しか読んだことがなかったが、歴史の中で脇役だった主人公を基に司馬遼太郎の歴史観が多く表れている「坂の上の雲」「花神」を読みたくさせるような解説本
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司馬遼太郎の作品のうち「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「花神」の解説書のような本、そして鬼胎の時代昭和へ日本はいかにして道を誤ったのか、その解説は当を得たもので納得がいった、ただただ日本の自慢の為だけの司馬史観ではないのがいい。司馬遼太郎の主な作品は読了済みだが、全作品に挑戦したい気がしてきた。