新装版 星降り山荘の殺人 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 一風変わった『どんでん返し』ですこと♪

    本作『新装版 星降り山荘の殺人』のレビューになります。と、その前に本作との出会いから読了までの経緯を少し。

    本作はKindle Unlimitedの読み放題対象になっていた時期にポチッとして、数日チマチマ読んでいたのですが、序盤のクローズドサークルが出来上がった頃に読み放題対象から外れてしまいました。

    (なんですってぇ〜〜〜!!)
    これが私の1度目の『どんでん返し』。

    で、紙の積読本も増えてきたこともあり、月額制のUnlimited契約を一旦打ち切り、未練たらたらながら別の作品を読み進めて気を紛らす日々。

    (あぁ〜、でも気になっちゃうなぁ〜。)

    様々な読書家さんのレビューで高評価の本作はミステリ初心者でも読みやすいとのことで、なんとなく読まなければと変な使命感(笑)

    そんな葛藤する日々を経て、約半年振りに続きを読み始め、作中の展開に2度目の『どんでん返し』

    (えっ?! あなたが犯人なの!?)

    そして、クライマックスで3度目の『どんでん返し』

    (はい?! そっちなの!!)

    とまぁ、幾度となく『どんでん返し』を経た本作は昭和を感じさせるものの、構成含めて読みやすい作品でしたね。少々長いのとスリルが物足りなかったなぁと感じる所はありましたけど、良作だと思います。

    • bmakiさん
      大抵の本は、読んだそばから内容をすぐに忘れてしまうんですけど、この本はかなり前に読んだ本ですが、自分がどこで騙されたのか覚えていますねー(笑...
      大抵の本は、読んだそばから内容をすぐに忘れてしまうんですけど、この本はかなり前に読んだ本ですが、自分がどこで騙されたのか覚えていますねー(笑)

      こんな騙され方したの初めてだ!って思った記憶があります(笑)

      お陰で、体育館の殺人を読んでいる時も、タイトルの文字を何度も読んだりしちゃいましたよ(笑)

      色々なミステリを読んでも、毎回しっかり騙される私。だからずっとミステリを楽しく読めるんですね(^_^)
      2023/06/25
    • マメムさん
      bmakiさん、コメントありがとうございます。

      似たようなミステリ作品は多い中で、この作品のような騙され方は今の所、私は初体験でした♪

      ...
      bmakiさん、コメントありがとうございます。

      似たようなミステリ作品は多い中で、この作品のような騙され方は今の所、私は初体験でした♪

      斬新な読書体験をした作品ほど、何年も覚えているものですよね。
      2023/06/25
  • カズレーザーが帯を書いていたので
    読んでみた。

    うーん・・・
    ごめんなさいだけど
    もう少し短くても良かったのかなぁ。

    注釈が、逆にハードルを上げたというか、
    犯人を当てやすくしているというか。

    期待値が大きかったからかなぁ。

    伏線は多くて良いんだけど、
    回収(説明)不足な感じも。

    ただ、帯のカズレーザー自体が伏線に
    なってたんだ!っていう衝撃ね!笑

  • 騙されたーあー騙された!
    ストーリーは登場人物が少ない分、話の内容もスラスラ簡単入ってきましたし!ミステリー小説を初めて読むには全然アリな作品だと思いました(^ ^)
    普通に笑えるとこもありましたよ笑笑
    やっぱ!ミステリー小説に出てくる人はクセつぇぇ〜よ
    本格ミステリー小説と言う事で今回も1文字も逃すまいと
    日々メモ、メモ、メモの日々、、、ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
    でも騙された。まーじ騙された!
    どんでん返し喰らったぁ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
    悔しい!悔しい!だが!それでいい!
    騙された方が小説おもしろいもん!
    って言うけどやっぱ悔しいぃぃです!
    わぁぁぁぁぁぁー!
    ハンマー持って思いっきりフルスイング!!
    部屋の壁、ぶち抜いてやりましたわ!
    誰がGTOやい!やかましわ!
    最近、分かった事ありますミステリー小説読むと寝れなくなる
    ありがとうございます(-_-)zzz

  • このままだと犯人がいないんだけど…と思っていたら、ミスリードにまんまとしてやられた。犯人が分かってから遡ると、確かにヒントに書かれてる内容で合ってる!嘘は書かれてない!合ってるよ! ページ数は多めだが、軽快に読み進めることができた。西澤保彦さんの解説で自ら書かれているが、同じ香りがした。

  • 一筋縄じゃいかない、本格ミステリー 。
    終盤の展開には驚かされる。

  • 凝ったトリックで驚かせるのではなく、単純な事実から真実を導き出して行く。推理は複雑だが、頷ける。しかし、一番の仕掛けが、作者からのメッセージにあったとは思いもしなかった。してやられたが、たしかに嘘は言っていない。

  • 帯と書店に置いてあったポップに惹かれて電子版を購入
    ページ数は多めだがぬるっと読める

    文章から切迫した緊張感はあまり感じず、最後の犯人当てのところも1どんでんあるが、視野狭窄からてっきりそのあともう一回ひっくり返ると思って読んだらそのまま終わってしまい拍子抜けだった
    杉下の視点に立って読んでいたからまさか星園が裏切ったままとは思わないし、犯人バレしてからの豹変もそんな一気に性格変わる??夢は嘘だったん?動機も浅いし…って感じでちょっと物悲しかった

    読者への挑戦状形式の本をあまり読んだことがなく、説明が出る度本文にそぐわぬ無機質さからホラーじみた怖さを感じていたのですが他の人の感想を見るに様式美だそうで…

  • 読者に真っ向から挑んでくる本格推理小説。本格の型にありながら実に鮮やか。一気読みでした!

  • 名作ミステリーということで読んでみた。
    各章のあたまにストーリーテラー(作者視点?)として、「主人公が出てくる。当然犯人ではない」とかいろいろ吹き込んでくる。いわゆる「読者への挑戦状」なのか。
    伏線があるとか、言ってくるから必死でどれだろうって読んだりする。まあそれは楽しかったかも
    全体的に軽いタッチでサクッと読めるのでこういったのをエンタメとして楽しむつもりで読んでみたらいいかも

  • 章毎にミステリにおける掟?のような「説明文」が挟まれる。
    「正攻法のトリックで読者を見事に騙してやる!誰にも文句は言わせないぞ」という著者からの挑戦状的な小説なのかと思いながら読み進めましたが、まさかの、この「説明文」の中に叙述トリックを仕掛けているとは‥。
    クローズドサークルものだと思って読んだら、叙述トリックもついてきた!というちょっとビックリの展開でした。自分的には意外性があって面白かったです。

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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