流れをつかむ技術(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル) [Kindle]

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  • ”真の強者は、ただ単に勝ちという結果だけを求めることはしない。勝つという結果よりも、負けたときの過程にこそ意味を見いだすことができる人が真の強者というものである”
    ”困難な状況に陥ったときは「守る」よりも「受け流す」ことを強く意識したほうがいい。もし誰かから攻撃されそうになったとき、人は自分の身を守ろうとして身構えるのが普通である。しかし、私は身構えるのではなく、「攻撃を受け流そう」と考える。”
    ”経過を大切にする――それは「目の前の瞬間瞬間を大切にする」ということだ。将来のためでも過去のためでもなく、現在のために今、何をすべきか。未来から逆算した現在では、どんなに汚いことや、人を貶めるようなこともできてしまう。なぜなら、結果ですべてが清算できてしまうからである。  
    一方、「現在起こっていることは、すべて過去からの因果が関係している」という見方は、逆に過去に縛られた思考をもたらす。過去・未来のどちらにも囚われることなく、目の前の流れをしっかり見極めることに専念する。つまり常に途中の状態をよくすることに専心し、苦境に耐えることこそが、経過論的な生き方をもたらすのである。”
    ”そもそも他人は、あなたが思っているほどあなたに対して期待などしていない。誰もが皆、自分のことで頭がいっぱいで、他人のことなど気にかけてはいない。  あなたが感じている世間の評価や期待というものは、言ってみればあなたが「世間からこう思われたい」という理想像を自分に投影しているにすぎない。つまりあなたが感じている不安は、自らの虚栄心が生み出しているのである”

  • 誤解していた。ギャンブルとは勝ち続けることが美徳の世界だと思っていた。雀鬼会での全体感を見る教えを知れてよかった。刺さったのは、守るのではなく受け流すこと。トキのような柔の思想を手に入れたい!

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著者プロフィール

1943年東京・下北沢生まれ。昭和30年代から、麻雀の裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。“代打ち”として20年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は、「雀鬼流漢道麻雀道場 牌の音」を開き、麻雀を通して人間形成を目的とする「雀鬼会」を始める。
主な著書に『決断なんて「1秒あればいい』(ソフトバンク文庫)、『感情を整える』(PHP文庫)、『努力しない生き方』(集英社新書)、『体を整える』(講談社)、『「実践」で身につけた本物の教養』(クロスメディア・パブリッシング)、『超絶』『金メダリストの条件』(以上、竹書房)などがある。

「2021年 『瞬間は勘と愛なり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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