SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2017年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (217ページ)
感想・レビュー・書評
-
人間は真のマルチタスクはできず、頻繁なタスクスイッチは能率低下を招くので、シングルタスクをすべきという本。様々な研究などからシングルタスクの優位性を説く。
一つのことに集中して取り組んだほうが、結果的に早く仕事が片付く。また、人間関係についても、目の前にいる人とのやり取りに集中した方が好感度が高まるため、より良い関係を築くことができる。まあ、言われなくても分かっていると言いたい。
ウェアラブルデバイスを身に着けていると通知が次々来るので、デフォルトはオフにし、本当に必要な通知だけ来るようにしたほうが良い。生産性高めるためには捨てる勇気を持つのが大切。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで私が「マルチタスク」だと思ってやっていたことは、適切に時間配分をした「シングルタスク」だったことを知りました。本当の「マルチタスク(もどき)」とは「ながら作業」のことでした。
2017刊行の本です。論文の引用が多いので、原著をあたることができます。
◆読んだきっかけ
発売当時にどこかのウェブサイトで存在だけは見かけていました。それから3ヶ月後、会社の後輩から時間の使い方について相談され、この本を紹介したサイトを見つけました。
https://ddnavi.com/news/398392/a/
◆感想
読み始める前は「シングルタスクねぇ・・・(笑)」と思っていたにも関わらず、70個もハイライトがつきました。
自分はマルチタスク派のつもりでしたが、そもそもマルチタスクというものは存在しないのだとか。同時にやっているように見えて、1つずつのことを即座に切り替えて対処しているのだそうです。そして「即座に(何ミリ秒だか)」といえども、脳への負担は大きく、集中力が高まらないのだという話でした。
まさしく「二兎追うもの一兎も得ず」ということですね。
本書には自分のシングルタスク度を診断するテストもついていました。
>・スコア0〜25の人 〈レベル1〉シングルタスク上級者 こんなに低いスコアになるとは、すばらしい。あなたは立派なシングルタスク上級者だ。あなたは、まさに「いま」という瞬間を生きている
自称マルチタスク派だったのに、この結果とは驚きです。
後半は時間の使い方について書かれています。タスクの分類の仕方、当日のスケジュールの立て方、同僚からの邪魔が入らないようにする方法、などです。
その中でも一番取り入れようと思ったのは、「その時々で時間の使い方が適切であったかどうかを振り返る」というところです。私は日報をつけるために分単位で作業を記録し、どの作業にどれだけ時間がかかったのかは振り返っていますが、時間の使い道が適切であったかどうかは振り返っていませんでした。
巻末には推薦書が並んでいるので、次に読みたい本が何冊か見つかるかもしれませんね。
◆今後の教訓
・時間の使い道が適切だったかどうかを、いつも書いている作業ログで○×つける
・次の推薦書を読む
・『ザ・ワーク 人生を変える4つの質問』
・『少しの手間できれいに暮らす―あなたを変える77の生活整理術』
・『減らす技術 新装版』 -
至極真っ当な内容
-
前半のシングルタスクをどうやって実現するか、何故マルチタスクが悪いか、は読んでいて面白かったし、為になりました。
後半のシングルタスクの恩恵については、まぁそんなものかなって感じです。
タスク管理に興味ある人は読んで損はないですよ。書いてることは既知のことが多いかもしれませんが、普段の生活を見直すいい機会になると思います。 -
個人的に「シングルタスクのほうが良い」と思っている派ですが、なかなか実践しきれていないです。
タイトル通りシングルタスク推進派の本なので、色々と背中を押してくれるメリット等が書かれています。
心の中の「でも、やっぱりマルチタスクの方がいいんじゃ…」という声にも反論してくれる一冊w