少女終末旅行 5巻: バンチコミックス [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
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  • 文明崩壊後の世界でチトとユーリが織りなす厳しくも柔らかな旅物語の漫画、第5巻です。
    都市が停止することを生命体に教わりますが、二人の旅は終わりません。
    生活の描写が多く、過去の記憶と上層を目指す理由の再認識、今回は物語の根幹が示されています。
    6巻にも期待します。

  • 着実に上へ、そして終わりへ向かっている。過去の話が多かったかな。ユーリが描いた人類最後の絵は、今から数えて18,000年前の壁画の横に飾られた。最古級のイラストから、最後へ。
    AIの死。死ねないこと、永遠の不眠症。終わりを切望する生き物。石像にしろこのAIにしろ、どことなくチトに似ている。失敗作の神様と自称するが、背景の不可解な模様も含めて、あの石像をモチーフにして作られたAIなのかな。
    そしておじいさんの話。要は戦争が始まり、チトとユーリだげが逃された。そして、上を目指せと。すべての始まりはここ。

  • 謎の生き物と別れさらに旅を続ける二人。絶望も希望もなく、日常的に上層階を目指し、進み続ける。思わぬ怪我をしてしまうチト。この世界において怪我は命取り。ユーリにハンドルを預けるのは不安だが、留まるのも不安。能天気なあほの子風のユーリだが、チトの手前あほの子風を装っているんじゃないかと思う瞬間が時々ある。二人が手にしたタバコはおそらく麻薬系。見せた幻を「想像力」と表現するチト。そんな時でも過去にも絶望にも溺れない二人のたくましさを感じる。二人が旅に出る理由があかされる。おじいさんの判断は賢明だが、辛い。

  • ふわっとした終わりではなくある程度の道筋が見えてきて安心する。崩壊してしまった文明の中で原始的な生活を過ごし、崩落した文明の中で残骸の残滓から人の営みであったものの上澄みを掬い取り、生きることへの根幹な源を見つめ直しすのが好い。
    ユーリやチトの前には芸術も歴史も過去の遺物で意味を成さないが、そこから汲み取って想いを巡らすことは不変で人の想像力の豊かさを語る。なくなっても誰彼を想い、繋がる。あぁ好い。
    間も無く最上層でゴールに辿り着いたからって日常が終わるわけでもない、
    でも、漫画は終わりがある。どう着地させるか、ますます興味を引きますね。

    33 煙草までアニメ化して「だがしかし」みたいになったら笑う。

  • 身体は勝手に治るけれど服は勝手に直らない。美術館。第6基幹塔の人口知能。おじいさん。

  • だんだん終末世界の全貌も明らかになってきたけれど、不思議にほのぼのとした雰囲気は健在で良い感じ。

  • 97ページ、テーブルの上の星型は典型的な大麻の葉っぱではないか?

  • 2017.9.10
    ちょっとダレた感じはあるけど、それは僕の体調のせいかもしれない。

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著者プロフィール

漫画家。2014年、『少女終末旅行』(新潮社)で商業デビュー。他の作品に『シメジ シミュレーション』(KADOKAWA)などがある。twitter: @tkmiz

「2021年 『終わりつづけるぼくらのための』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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