【電子特典付】大泉エッセイ 僕が綴った16年 (角川文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2017年11月13日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (391ページ)
感想・レビュー・書評
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何かの連載から。面白かったが、妙にページ数が多い。
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まえがき
1997-2001
洋ちゃんのシャイなあんちくしょう
2000-2005
大泉洋のワガママ日記
2004-2005
俺の大地
2013
大泉洋、40歳、書き下ろし
あとがき
2015
文庫版書き下ろし
文庫版あとがき
特別収録
あだち充×大泉洋 -
文体が大泉洋のいつも語り口でいてエッセイであっても声が聞こえてきそうだ。今やマルチな活動っぷりである為に人によっては大泉洋の持つイメージに違いがあるが、私の場合は水どうからのイメージが強いためにコメディアン寄りだがエッセイだと色々な顔を覗かせてくれる。おじいちゃんっ子な一面、演劇での仲間たちについて語る演者の一面、ローカルタレントと全国区の俳優との狭間について語る俳優業での一面、家族について語る素の一面、16年の歳月を経て家庭を持ち、娘を授かり、父親としての姿になって角も取れた味わいになったあとがきのエッセイは人ひとりの人生の歩みがある感慨に耽る〆となる親としての一面を最後に覗かせてくれるものになりました。
憎まれ口を叩きながらも臆病でネガティヴな所もあるが不幸を不幸とせず不幸貯金と称して次は良いことに繋がるとポジティブに考え、不遜な態度にみられることも人によってはあるが今までのことを振り返って人に支えられて来られたから今があり、自分が居ると感謝を述べる。飾ろうとしても飾りきれない不器用な人間味のある人柄が所々で文章から滲み出る。そこが魅力に繋がっているのかなぁとぼんやりとエッセイを通して思う。
お気に入りは「8月のラプソディー」「『水曜どうでしょう』について」「あとがき」。
最後に「思い込みの話」ではじゃぁ、何でああもはかた号に乗るんだよと思わずツッコミを入れずにはいられなかった。