血のペナルティ 〈ウィル・トレント〉シリーズ (ハーパーBOOKS) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ウィル・トレントシリーズ第5作。なんだか海外ドラマみたいに次々読める。次々読んでいくと登場人物たちの過去や背景、人間性、複雑な人間関係がだんだんわかっていくところがやっぱり海外ドラマみたいでおもしろい。
    そして1~5作目のなかではこれがいちばんおもしろかったかも。純粋にミステリ、謎解きが好きな人には向かないかもしれないけど、恋愛モノっぽさがあるところが好き。
    読みはじめたとたんに事件が起こるっていう展開の速さもよかった。

    やっぱり主人公のウィルが魅力的だなと思う。
    母親に捨てられて施設で育ち、里親の元では虐待を受け、ってひどい過去があるのに、どうやって自力でそんなふうになれたんだろうと思うくらい、善人で優しくて、礼儀正しい紳士で、読者はみんな彼を応援したくなるはず。彼が、自力でいい人間になったあなたには幸せになるだけの価値がある、みたいなことを言われるシーンで泣きそうになってしまった……。

    どういう人なのかこれまでよくわからなかったアマンダ(ウィルの女性上司)の人間ぽさが見られたようなところもよかった。アマンダの仲間というか、男社会で道を切り開いてきたような年配女性たちの存在もおもしろい。

    ……こういうミステリを読んでいると、犯罪の加害者、被害者も含め、恵まれない環境で虐げられ弱者となった人たちが幸せになるっていうのは本当になかなかありえないことなんだなあ、とか、ふとしみじみ思ったり。
    そう思うとフィクションくらいハッピーエンドにしてほしいとか思ったり。っていうのは雑感だけど……。

    ラストでサラがウィルを追いかけるところは、まさに海外ドラマのシーズン最終回のような!!

  • 親子がテーマの話。
    重そうにみえるが冷静に考えると周りにとっては迷惑な話だな。
    毎回だが、狭い範囲の人間関係が主で犯人や推理には重点はおかれていない。
    相変わらず掴みがよい。
    終わり方も無駄に長いなと思ってたが、最後は良かった。

  • この小説は謎解きよりも、ウィルの周囲の強烈な人たちの人間ドラマって感じ。

    犯人は愛されて育ったわけだよね?それで実の母のことで、ここまでのことする!?家に帰ったときにママに家にいてほしかった…なんて。これほど薄っぺらい動機はない。

    4872のあたりで誤植発見。頬を緩めたのはイブリンではないと思う。

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