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感想・レビュー・書評
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タイトルを忘れてしまったが、少し前に、子供に数学的思考をつけるために必要なことが書かれている本を読んだ。その中では、まずは解いてみること、余白に自分がどう考えたのか書いてみること、その過程を残すことが書かれていた。
算数だけではないが、子どもたちは自分の考えたことをなかなか紙に書いてくれない。間違ったときに消すのが面倒なのか。はたまた、そもそも間違ったと思われるのが嫌なのか。
ただ、頭の中だけで考えるのは無理がある。書いてこそ整理される情報がある。自分がどこまでわかっているのかを客観的に知ることができる。
タブレットばかり触っている弊害なのか、紙に書くことをしなくて、とんと困ってしまった。
落合さんは、今の学生に伝えたいメッセージとして
「とにかくまずやってみる。その繰り返しの末にオリジナリティが生まれ、世の中を変えることができる」と本文中で語っている。
根本的なところは違うと思うのだが、先日の数学の本から考えたことと重なるところがあった。
これからの日本が直面する問題は、人口減少と少子高齢化。よく、ピンチはチャンスと言ったものだが、日本がその解決策を導き出せば、世界へ向けて最強の輸出戦略になるとも語っている。落合さん自ら教育分野で新しいことを始めようとしているようだ。日本がどう舵を切るのか見届けたい気持ちだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々の意味不明本です・・・
小難しい最近の流行り言葉を羅列して、わざと難しくしているような、決めつけとわかったような論理?の羅列。
難しく考えているようで、結果、何を言いたいのかわからない意味不明(抽象化)な内容です。
各章の最後にたくさんの注釈を入れて本文中の言葉の意味するものを書いていますが・・・それ書くくらいなら本文でわかりやすく説明するべきじゃないの?
オレの論理についてこれない人は、この本読んでもわかんないでしょ! っていう感じ。ダメだね。 -
いいことを言っている。
論理的で、分析もしている。
しかし、よく考えるとそれは一億火の玉玉砕の旧世代の考え方と変わらないのかもと読んでいて少し背筋が寒くなる時がある。
ポジションを取ってからものを言え、などまさに旧世代的な発想。
いや、最終的にはそうなのだし、大事なことなんだけど、頭で考えると納得せざるを得ない畳み掛けなのだが、感情や皮膚感覚が否定をする。 -
自分では考えたことのない視点で物事を捉えていて
一気に読み終わる面白さだった。
見据えている先が、規模が大きくて、圧巻だった。
難しいことを話しているはずなのに、
難しく感じさせない言い回し、
丁寧な説明が印象的だった。
学生を大切にしていること、
人を育てる教育観に感銘を受けた。
落合陽一さんの他の本も早速読んでみよう。 -
Prime Readingにて読了。
編集力不足。良いコトを言っているかもしれないのに、それが伝わってこないです。しゃべりの書き起こしそのままなのかな?と思うくらい。
全体的に感じたことは、これってどういうことですか?とか、具体的には何から始めていくんですか?なんてことを聞いて噛み砕いた表現に直す人がいなかったんだなぁ、と。
加えて、本著の後半に進むにつれて「まずやるべきは大学への投資」等、我田引水的な話が出てきて、どうにも唐突な印象です。そして最後に語られる日本再興戦略の3本の柱は、妙に狭い範囲にとどまっている上にそれまでの本著の内容とあまりリンクしておらず、これも置いてけぼり感しか残りませんでした。
あと、文中にあれだけカタカナ語を散りばめた上で「まずは、我々が変な外来語をやめて、東洋的なかっこよさをつくっていくべきです。」と言うのは、いったい何が起きているのか理解が追いつきません。
細かいところですが、通信業界に籍を置く人間として、「4Gの普及率が高いのはテレビが全国どこでも見られるから」「5Gは一気に全国に広げられる」というのは誤解があると感じました。
LTEの普及は人口密度とキャリアの設備投資余力によるところが大きいですし、5Gは1基地局でカバーできる範囲が小さくなるので地方圏への展開は課題が残っています。
著者の頭の回転の速さは何となく伝わってはくるのですが、肝心の中身は直感的には呑み込めない感じで、読む人を選ぶ本かなと思いました。 -
落合さんが日本再興に関して幅広く考察されたことが書かれています。ただ、幅広く網羅しているがゆえに、一個一個に対する考察に割いてる分量が少なく、そのため、特定のテーマを掘り下げた時の落合さんの鋭さを感じる場面があまりなかったように思います。
少子高齢化のモデルケースとなるべき、など移民受入とは違った視点が提示されていたりと参考になる部分はあるものの、全体としては、やや物足りなさを感じました。 -
いろんなことをトンガって考えてるなあ、と感心。勢いあって一気に読めました。
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今後、世界の中で日本が“再興”するにはどんな戦略が必要なのか? 研究者・落合陽一氏が、テクノロジーや政治、経済、教育などの切り口から、日本と日本人のグランドデザインを描く。個人的には、政治(特に地方)の再興に対する見解が特に参考になった。
第1章 欧米とは何か
第2章 日本とは何か
第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか
第4章 日本再興のグランドデザイン
第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
第6章 教育
第7章 会社・仕事・コミュニティ
おわりに 日本再興は教育から始まる -
情熱大陸で観たときは科学者としての面ばかり取り上げてた気がするけど、この本には教育者であったり、日本の歩む未来を考えて指揮する立場の意見が詰まってて、深く知ることができた。
ピンチはチャンスと言うけれど、停滞から抜け出せない日本に少子化で拍車がかかる状況から抜け出す方法を、分かりやすくブレなく説明してくれている。確かに、それが今後の向かうべき方向なのかもと思った。