北朝鮮核危機 全内幕 (朝日新書) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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  • 研究の一環で購入。2018年2月の著書である。長年北朝鮮の動向を追ってきた記者ならではの鋭い分析が多数。

    筆者は北朝鮮の核兵器を一度完成させてしまうと、諸外国の取りうるオプションがすくなくなることを以下のように説明している。
    『完成すれば、国際社会が北朝鮮との交渉でたびたび使っていた「凍結カード」が使えなくなるからだ。核開発の凍結は、廃棄よりも監視が比較的簡単だし、北朝鮮も受け入れやすい。だが、それは、北朝鮮が核開発を完了していない場合にこそ意味を持つ。いったん完成してしまえば、凍結しても、それは「これまで作った核ミサイルは持っていて良い」と認めることを意味することになる。』

    これを読んだのは2018年9月であり、既に核開発は完了している。そういう意味で読んでいて、なぜもっと早く手を打てなかったのか?と残念な気持ちに苛まれる。

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著者プロフィール

朝日新聞ソウル支局長。1965年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大阪商船三井船舶(現・商船三井)に勤務し、1991年、朝日新聞社入社。瀬戸通信局、政治部、販売局、機動特派員兼国際報道部次長、全米民主主義基金(NED)客員研究員などを経て現職。著書に『北朝鮮秘録 軍・経済・世襲権力の内幕』(文春新書)、『戦争前夜 米朝交渉から見えた日本有事』(文藝春秋)がある。

「2017年 『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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