イチロー・インタヴューズ (文春新書) [Kindle]

著者 : 石田雄太

• 文藝春秋 (2010年4月20日発売)

感想・レビュー・書評

[モリエンテスさんの感想 · 2019年10月13日]

野球にはほとんど興味ないのですが、それでもイチローという選手の凄さは嫌でも耳にすることはあったので、そんな彼の原動力を知りたくて読んでみました。
一番興味深かったのは、チームのためではなく自分のため。という考え方です。しかも王選手までも同じ考えを持っており、その考え方の説得性が増します。スポーツでなくても会社などの組織でもそうですが、個を殺して全体のためという考え方は多いと思います。特に日本の場合だと。そうすると、自分がいない組織で結果を出されてもいいのか？となってしまいますが、さすがにそれは嫉妬心が働きます。また、失敗したときには、チームのためなどというそれっぽい言い訳もできてしまいます。そうそういう意味では、個を生かすことの重要性を改めて考える必要があると思いました。
イチロー選手というとプレーや記録にばかり着目されがちですが、WBCでのリーダーとしての立場の葛藤も興味深かったです。リーダーだけではなく、主力選手として結果も残さなければならないというプレッシャーは相当なものだったと思います。2回目のWBCなんかはまさに結果がでなければ、これまでの野球人生までも否定される可能性もあった中で、最後の最後で結果を出すというのは、日々の鍛錬の中でいつも通りの精神状態で戦う準備が出来ていたからなのだと思いました。

[bqdqp016さんの感想 · 2018年11月15日]

イチローがマリナーズに入ってから２０１０年までのインタビューをまとめたもの。イチローの本心が伺える。多くの人から天才といわれているイチローだが、本人は日常の努力のたまものと語る。輝かしい活躍の結果も、容易に成し遂げられたものではないことがよくわかった。

[文藝春秋公式さんの感想 · 2018年3月16日]

【独占100時間超 すべてを語り尽くした】アメリカに渡って10年。数々の記録と栄光の陰で、何を悩み、何に苦しみ、何を発見してきたのか。メジャー生活のすべてがここにある