読書という荒野 (NewsPicks Book) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 23
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感想・レビュー・書評

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  • すごい人で情熱的なのはわかる。幻冬舎の見城徹の読書論だ。角川春樹の弟子だったのは知らなかった。少し武勇伝が多めだし古い学生運動の時代の話しは想像もつかん。絶対に一緒に仕事をしたくない人だというのはわかったし、幻冬舎で村上春樹が書かなかったのも理解できる。読書という習慣で血や肉となる「言語」を培った見城さん。その読書遍歴は他者を圧倒するが、1つ1つの本や作家に関する深みがなく、好きな作家を思いっきり贔屓しているようにも思えなくはない。その「好き」という気持ちが大切なのかな。

  • 【小説を読む】

    私は実用書、教養書を好んで読んでいる。
    知る楽しみを感じ、日常生活に活かす。
    それはとても有意義である。

    その反面小説を読むことは多くなかった。
    数人好きな作家がいるが、全ての作品を読んでいるわけでもない。
    ドラマや映画の原作本なら映像を観たいと思う。

    そんな私にこの本は今後の読書、特に本の選び方に影響を与え、生き方にも少なからず変化が出てきそうだ。

    小説を読むということは、それがフィクションであれ他人の人生の「擬似体験」だ。何を思い、考え、行動するのかを文字を通して感じるのだ。
    時間、場所を好きに選ぶことができる。職業だって選ぶことができる。
    時間、場所、機会によって人がどう感じているのかを受けとめる「訓練」になるのだろう。

    何より楽しむことが第一である。
    のめり込む様な小説に出会うきっかけになる一冊であった。

  • 困難にぶつかった時、読書をする。読書をして己を省み、勇気を出してまた手探りの一歩を出す。また困難にぶつかり、新たな言葉や行動を獲得するために読書をする。本は豊かな人生、十二分の喜怒哀楽、を味わうための最高の道しるべだ。

  • 石原慎太郎の作品を全て暗唱できるようにしておいて「わかった、わかったお前と仕事をするよ」と言わせるなど格が違う。


    読書をすると左翼に傾倒する時期がある。

  • 禍々しいオーラにつぶされそうになる特殊な本。著者の読書体験から得た死生観に感情移入しすぎると、自殺しそうになりそうだったのでマジで読むのを断念しかけたが、読み切って生きてるので俺の勝ち!読書の入りが夏目漱石なところは親近感。


    メモ
    ・読書は他人の体験を自分の体験にする経験。読書から圧倒的自己否定を経て自己肯定へたどりつくべし。

  • 読書の大切さ素晴らしさを改めて再確認させられた一冊でした。情熱や熱意がすごく伝わってきて偉人たちとのエピソードなどもとても面白かったです!
    また本の中でさまざまな書籍紹介をしていてどれも興味深い本なのでこの本を通して読書の幅が広がること間違いなし!

  • 人は唯一言葉を有する生物だといえる。そしてその言葉こそが人に思考をもたらし、思考が行動をもたらす。その根源ともいえる言葉は色々な読書をすることで、より幅広く得ることができる。読書は作者との対話とも言え、その人の思考や人生、価値観を追うことができる。そうして対話の数を増やすことで言葉を知り、ようやく自己を見つめ直すことが可能となる。
    自分はどう生きるべきか、ただ世の流れを見つめる傍観者ではなく、行為する者として歩むきっかけすら与えてくれる。旅と恋愛は読書と同様、自分を外に晒す機会であり、自己を見つめ直す機会といえる。ビジネスであれ何であれ、人と人とのつながりであり、そこには言葉が欠かせない。言葉を紡ぎ出すには知らなければいけないのだ

  • p.2018/9/17

  • 旅と恋愛と読書と、俗っぽいラインナップがいい 言葉の重厚さ、カマイタチが起きそうなほどの本への執念、おまけにこの思想の強さ等々……

  • 圧倒的に面白い!

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著者プロフィール

幻冬舎代表取締役社長。1950年12月29日静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。 静岡県立清水南高等学校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後、廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーに。75年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に就任、部数を30 倍に伸ばす。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に。 93年、角川書店を退社し、幻冬舎を設立。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』、天童荒太『永遠の仔』、村上龍『13歳のハローワーク』、劇団ひとり『陰日向に咲く』、長谷部誠『心を整える。』、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』など26年間で25冊ものミリオンセラーを世に送り出す。著書に『編集者という病い』、『異端者の快楽』、『たった一人の熱狂』、藤田晋との共著に『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』、松浦勝人との共著に『危険な二人』、林真理子との共著に『過剰な二人』などがある。

「2020年 『読書という荒野』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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