母の友 2018年10月号 特別企画「ありがとう 加古里子さん! 」

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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (84ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910075111081

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  • 今年5月に亡くなったかこさとしさんの特集と遺稿のだるまちゃんとうらしまちゃんが掲載。
    改めてかこさんの子どもに向き合う正直で対等な姿勢に、自分の背筋を正す。子どもは大人の生き方を見ている。人間の品格を忘れないようにしたい。自分は何のために生まれて生きているのかを大人がきちんと一人一人持つ。
    かこさんのエッセイをきちんと読んで見たくなった。

    ジェンダーの話は、男の子だから女の子だからと使いがちだが、そうではない、脳の話や実験結果を読み、どこかホッとする気持ちになった。個性を大切にというメッセージが全体に流れていたからだと思う。

    東直子さんの、エッセイは今月も胸にずんときて救われた。心を捨てて、またひろう、笑われてまたおくめんもなくひろう、という林芙美子さんの詩を紹介しながら、迷ってもいいと教えてくれる温かいページ。

    父の友はコクヨ社員の安永哲郎さんと3歳のトワちゃんの毎日。自分を奥にしまい込むタイプの父が似てる娘を見て、良きかなー!と悶えたくなるという内容。思わず吹き出し、あぁ、不安がらず、こうあっていいのか!と元気になった。

    たぶんなんとかなるでしょうも相変わらず爆笑。スーパーで、お菓子売り場に張り付く息子に、もういくよ、と声を掛け、ノールックでうん、といいながら何も変わらない状況。そのうんはどういう意味だよ、とつっこむ父。その通り!

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著者プロフィール

加古里子 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間会社の研究所に勤務しながら、セツルメント福祉運動、生活文化活動に従事。退職後、東京大学、東京都立大学、横浜国立大学等で児童文化教育論、児童行動論を講義。この間、絵本・紙芝居・物語等の創作と著述を行い、伝承遊びの調査研究を行った。絵本には、『かわ』『ゆきのひ』『とこちゃんは どこ』『マトリョーシカちゃん』『あなたのいえ わたしのいえ』『ことばの べんきょう(全4巻)』『海』『地球』『宇宙』『人間』、著書に『加古里子 絵本への道』(以上、福音館書店)『伝承遊び考(全4巻)』(小峰書店)等がある。工学博士、技術士(化学)。2018年没。

「2018年 『だんめんず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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