栄光なき天才たち 大合本1 1上~2下巻収録 [Kindle]

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  • ゴマブックス株式会社
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感想・レビュー・書評

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  •  タダ読み( ´ ▽ ` )ノ
     むかーしヤンジャンで連載してたやつだ。
     偉人列伝。

    ○アベベ・ビキラと円谷幸吉編。
     ローマ五輪マラソンの覇者でエチオピアの英雄・裸足のアベベと「つぶらや」でなく「つむらや」幸吉が、64東京五輪で激突。アベベが史上初の連覇を果たし、日本期待の円谷は三位。
     68メキシコでの再戦リベンジを志すも、故障とプレッシャーに押し潰されて自害する円谷(>_<)
     ......という、あまりにも有名なエピソード。何度も何度も伝記やドキュメンタリーで取り上げられてきている話ゆえ、特に新しい知見は一つもなかった(>_<)
     東京五輪(完全娯楽化した21年のそれとはえらい違いだ)に関する考察もまたしかり(>_<)
     終盤やたらバタクタした感じで完結。

    ○デビッド・W ・グリフィス編。
     14「國民の創生」で大ヒットを飛ばし、(900億円を費やした)16「イントレランス」で大ゴケ(全米では。世界的には大ヒット)。革新的な映像技術を次々と生み出し「映画の父」と呼ばれたグリフィスだったけど、トーキー時代に対応しきれず悲しくフェイドアウト(>_<)
     メリエスなんかもそうだったけど、サイレント時代の映画監督ってこういうパターンで晩年を迎えた人がやたら多いなあ......(´ε`;)ウーン…
     ドラマとしては、これまた終盤バタクタ。
     そして絵がなあ......グリフィスの顔が終始安定しない。急に老けたり若返ったりを繰り返す(>_<)
    (たしか当時「イントレランス」リバイバルで小ブームがあったんだっけ?(「キテレツ大百科」でもネタにされてたような記憶が) 本編もその再評価ムーブメントに乗っかった形で描かれたんだろうな。作中とりあげられてる「メトロポリス」や「ナポレオン」も突如リバイバルされてたし、なんか不思議な時代だった)

    ○マリリン・モンロー編。
     エロ女優が演技派への転身を志すも受け入れられず。結婚生活も破綻し、薬物に依存し自滅(>_<)
     本編もまた絵が......モンローの顔がコマごとにぜんぜん違ってるし、かつまた致命的にブス。いくら何でももうちょっと何とかならなかったもんだろうか......(´ε`;)ウーン…
     構成もメチャクチャ。スキャンダラスなエピソードをただ羅列してるだけでドラマとしての積み重ねが形成されておらず、ひどく散漫な印象。できの悪いお涙頂戴に終わっちゃってる(>_<)

     全体として、後になるほど絵もお話もどんどん劣化してく感(>_<)
     作者さんの決定的な実力不足(人間の描き方が浅い)で、企画構想の安易さ(偉人伝で泣かしてやろう)ばかりが悪目立ちする形になっちゃった凡作(>_<)
     
     巻末におまけとして青年マンガ賞受賞作を併録。ロボトミーで超能力者になった青年の話。ラリパッパナンセンスギャグ。
    (以下続刊)
    2021/09/14
    #2339

  • 「アベベと円谷幸吉」「D.W.グリフィス」「マリリン・モンロー」収録。掻い摘んで彼らの人生を知れたのはよかった。ただここに描かれてない部分の方が沢山あるわけで、そういうものを知りたいとも思う。マンガとしては、まあ可もなく不可もなく…と言ったところか。画力は低くないんだけど

  • 円谷幸吉。片足が曲がっていたことは知らなかった。そこからくる腰への過大な負担。そして校長の無理解から来る結婚破談、恩師の左遷と支えを失っていく様が描かれ。無声映画の雄グリフィス、「国民の創造」「イントレランス」は観てみたい思い。マリリン・モンローも、彼女に投げかけられた心ない言葉の数々は記されていたが、アーサー・ミラーの最後の脚本の映画から死までのあいだをもう少し知りたいように思った。

  • 2021.01.25
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