暗幕のゲルニカ(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  脇道にそれる感想だが、芸術家と左翼思想(またはリベラル)はなぜ親和性が高いのだろうかと疑問に思った。それとも単に目立つだけで右翼(保守)的な芸術家もたくさん存在するのだろうか。

  • そんなに衝撃的な作品を、一度生で観てみたい

  •  ゲルニカに込められたメッセージには強いものを感じる。
     でも力を持った者に隠されたりもする。
     大変面白かったが、最後?となった。 

  • 書くのは大変そうなしっかりした作品ではあるんだけど、あんまり好きじゃない。なんか説明が多過ぎる感じで。

  • 最初の数ページで本の意図は伝わるし、オチもそれに十分沿ってると感じるが、どうにも納得いかない気分になるのは「美術品は美術館で保存してほしい」の思ってしまうからだろうな…。テロリストに拉致されるあたりからそうはならんやろ!?の成分が強くなる。

  • 今読めて良かった。
    作中でピカソがドイツ武官に対して言うセリフが痺れた。
    ファビオバラオーナのものとして紹介される言葉も感動した。

  • イラク攻撃を宣言するアメリカ国務長官。
    その背後には国連が所有する「ゲルニカ」のタペストリーがあるはずだった。
    しかし、その日ゲルニカは無かった。
    暗幕によって隠された「ゲルニカ」
    一体誰が、何のために。

    ピカソが「ゲルニカ」に何を込め、何を託したのか。

  • 誰もが知っているピカソのゲルニカ。そこに一人の女性の人生が大きくかかわっているとは全く知らなかった。原田氏の作品で毎回驚かされるのは、史実とフィクションの境目が全く分からないこと。こんなこと歴史上であったはずがない、だけど、あったらいいな…というような塩梅をよーくわかってらっしゃる。9.11のあと、「テロとの戦い」とブッシュ氏は言った。では、“なに”で戦うのか?誰もが悩んだことだろう。原田氏の答えはこうだ。「私はアートで戦う。」

    ☆勝手にイメソン
    Renegades(ONE OK ROCK)

  • ボロボロ泣いてしまった。
    こんな時代に読むべき一冊。

  • 現代の政治、思想的な要素も含めたアートサスペンス。
    一枚の絵を中心に、現代と過去が交差する物語。
    こんなにもシームレスに過去と現代の物語が繋がるものかと思った。改めて、原田マハさんの描く物語にのめり込んだ。クライマックスで涙した。小説読んで泣くことなんてあまり無いので貴重な体験だった。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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