母の友 2018年12月号 特集「老いるということ」

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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (87ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910075111289

感想・レビュー・書評

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  • 偶然ながら、玉置妙憂さん著書の「死にゆく人の心に寄りそう」のあとに、「老い」を特集した母の友を読みました。

    思わぬ本同士の結びつきにより、“老”そして“死”について、つなげてより深く、考えられた気がします。

    特に、看取り医である大井玄さんのインタビューは、実際に老いた人、死に長年寄り添ってきた大井医師だからこその語りで、重みがあります。

    大井医師は、若い世代が「老い」と向き合うためには、高齢者とできるかぎりふれあうことが大切だと説きます。
    核家族化により、身近に高齢者とふれあうことがほぼない今、生老病死を見て、自分のこととしてイメージすることができないでいます。
    それは高齢者にとっても、あとに残される世代にとっても、とても切ないことです。
    そして、死を想像できないことでの弊害は、看取りの場面ですでにみられています。
    このあたりについての話は、やはり新書「死にゆく人の心に寄りそう」を続けて読んでいただくと、よいかもしれません。


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著者プロフィール

1935年生まれ。東京大学医学部卒。77年ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東京大学名誉教授。医学博士。79年から長野県佐久市の「認知症老人・寝たきり老人」の宅診に関わるようになる。その後国立環境研究所所長を経て、現在は東京都立松沢病院と桜新町アーバンクリニック非常勤医。著書に『人間の往生』『終末期医療』『痴呆の哲学─ぼけるのが怖い人のために』『「痴呆老人」は何を見ているか』『病から詩がうまれる─看取り医がみた幸せと悲哀』『環境世界と自己の系譜』『いのちをもてなす』など多数。

「2014年 『講座スピリチュアル学 第2巻 スピリチュアリティと医療・健康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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