知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略 [Kindle]
- KADOKAWA (2018年11月24日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (367ページ)
感想・レビュー・書評
-
本書は「ライフハック大全」を書いた著者によるもので、前書では「5分で実践できる」ライフハックが紹介されたとすれば、本書は「10年先を見据えた知的生活の設計」のためのヒントを提供するものとなっている。
紹介されている情報は多岐に渡り、書斎の作り方から、増え続ける書籍をいかに整理し、空間を確保するか・・・といった問題から、知的生活に便利なアプリ、ガジェットの紹介、情報カードというアナログな手法まで様々である。
著者は極めて多くのアプリやガジェットを活用しており、「どんな1日を送ればそんなにいろんなことができるんだ・・・?」と不思議になるレベルだが、私のように「形から入りたがる」人間には要注意だ。紹介されている様々な「ライフハック」を形だけ真似をしたとすれば、それをするだけでも「知的生活」に必要な時間を奪われてしまうだろう。自分がなにをしようとしていて、そのために使えるライフハックは何か、という視点を忘れずに持って読みたい。
同書に一貫して流れている主張は「自らの知的生活の結果を他人に提供する、その先に自らの学びがあり、またそれが収入になる」ということ。それを数年、10年・・・と続けていくことの大切さが強調されている。
われわれは日々、本を読んだり、映画を見たり、マニアックな趣味にいそしんだりしているが、それを表現し、人々に公開すること、そうしてこそ初めて知の積み上げになる、ということを再度、確認することになった。知識がその場限りにならないようにするための努力を、私も遅まきがら、行なっていきたい、と思わせてくれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・知的生活の設計 ベクトル決め
・長期的、複利、情報との向き合い方
・対象は何でも可能、消費ではなく生産を意識
・情報編集能力=知るではなく使える
・遠回りのように見えて近道になる
・積み上げを意識(複利)、ライフワーク
・パーソナルスペースの確保、発信場所の確保
・未来の目標に対する日々へのブレークダウン
・書斎設計
・PC USB type-c対応のものに変更することで自由が増加
・時間節約の意識 ツールの活用
・毎月収入の5%を投資
・効果はS字カーブ
・「パーマネントスキル、ポータブルスキル」、「アダプティブスキル」の両輪 -
【冬の13冊目】
少し情報が古く感じたが、書斎の作り方などは参考になった!
知的生活という面で自分がやってることも長期型、そこにプラスできる要素がたくさんあった! -
1年後、3年後、5年後・・・10年後はどのような人生を送っているか?後悔のない生き方ができているか?
「ライフハック」が短期的なテクニックであるのに対し、本書「知的生活の設計」の目標は、生活の中で知識や経験を磨き、日々の趣味をライフワークに成長させ、積み重ねた自分自身の個性を武器にして長期的に人生を切り開いていくこと。
「知的生活」とは、情報との出会いと刺激を楽しみ、単なる情報の消費にとどまらず、それらを積み上げ、新たな価値を生み出し、世の中に発信していくこと。 -
-二度会ったらメモする、三度会ったら記録しはじめる
-アウトプットツール:Ulysses
-古典的な分類法は情報を排他的な分類の上下構造の中に配置するが、ハッシュタグならその都度ゆるやかに情報を集合できる(=AかつBができる)
-情報の一時置き場と価値ある情報が蓄積する場所を分ける
-朝型人間の特徴:プランニングが得意、ポジティブで能動的 -
書評はブログに書きました。
https://dark-pla.net/?p=1857 -
概念的なことから具体策までいろいろ書いてあった。濃い。
-
日々のtodoやライフログをまとめたり映画の感想をまとめたりしているが、改めて「知的生産」を行っていくための骨子がまとめられていた
実践的な例も多数紹介されていたのでヒントになる
一般人向けではあるのでしょうがないが、エンジニアとしては物足りない点もあった -
今まで「なんか記録しときたい欲」が湧いてなんとなーくライフログとか手を出しては三日坊主になってた私。
「知的積み重ね」として目的意識を持てば、楽しく続けられる気がしてきた。
著者ほど知的生活に徹底して時間を割くのは大変そうだけど、せっかく積み重ねてる読書経験や趣味をただの「知的消費」で終わらせるのはもったいない。蓄積して、アウトプットしよう。
そういう視点が持てたのは大きいと思う。
そのためのガジェット紹介も充実……なのだけど、やっぱりその手の情報が古くなるのは仕方ない。そこはネットで最新のツールを探そう。
実はブクログで読書記録をつけ始めたのも、この本に触発されてのことだったりする。