眠れなくなるほど面白い 図解 孫子の兵法 [Kindle]

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  • 日本文芸社
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感想・レビュー・書評

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  • 孫子の兵法を触りではあるが学べた。
    当時の命懸けで考え闘う姿が思い浮かばれ、作戦等がいかに大切かが分かった。
    実際に思い当たる展開が多く、人類共通の概念を戦争の時代に確立していたと思うと本当にすごいと思う。
    戦争映画などを観るときは、また読んでみたい本。

  • 戦わずして勝つ

    戦国時代とか、みんなが孫子を読んでいたらどうなってたんだろう、と思いながら聞いていたら、日本で読まれ始めたのが江戸時代になってからなのね。皆が知ることで時代は変わっていたのかしら

    哲学を知らないまま40年以上生きてきて思うのは、どう生きるのが良いのか、どういう社会にしていくのが良いのか、というのを知らないまま生きるのは、やっぱりもったいないなと。how toとしての生き方ではなく、自分らしく生きるという生き方。

    孫子の兵法は結構具体的なhow toがあるので、これをそのままやる危うさはあるけど、こういうhow toと時代背景から人を動かす、国を作る、そして、戦をするとはどういうことかを感じておくのはとても良いと思う。これを現代に当てはめて考えられると本質が見えてきそうだけど、ちょっと行動テクな気もするので、こういう本こそみんなで対話したい。

    個人的に考えされられたところは風林火山の話。

    このときはこうする、こういう観点を忘れないようにする、と具体的な施策がいっぱいあるけど、これやっとけば勝てるなんてものはなく、自分を自由自在に変えて、常に考え続けないといけない。だから、攻めと守り(撤退)の両方の気持ちは常に持っておかなければならない。

    コテンラジオでよくダブルスタンダードの話をしていますが、まさにそんな感情を孫子でも言っているのかと思うと、2000年の叡智がいま降臨した感じがしました。

    (兵法という敵との対峙の仕方の話なので、協調社会を目指す場合は、参考になる部分は少ないかもしれません)

  • 完全に初心者向けの本
    ビジネス書みたいだなーという感想を得ているが、端々にあるコラムは旅行代理店勤務を経験している著者らしく、現地の空気感が伝わって面白い。入口として過不足のない本だと思った。

  • 内容そのものよりも、現代にも通じる物事の進め方やリーダーシップの方法がこんな昔から言い伝えられていたことに驚いた。
    目先の成功や一時的な勝利よりも、国が長く平和を保っていくことを目指した理論だった、ということを知れたので良かった。
    このシリーズはKindleのマークアップができないのがやっぱ残念。

  • 主要なものの取り上げが少ないように感じた。マイナーな選択?

  • いまさら孫氏
    図解はまぁまぁだけど、とりあえ用語の解説っぽい空気になってる部分が多いかも

  • 【要約】
    中国古典『孫子の兵法』を分かりやすく伝える本。有名なトピックのみを抜き出し、「勝つため」に有効な策を紹介する。


    【著者の伝えたいこと】
    ・『孫子の兵法』は現代にも通用する
    ・「勝つ」ために、人間観察から心理戦、スパイ工作に至るまで『孫子の兵法』を応用しよう

    【私見】
    ・ただの概念や空想的な哲学ではなく、勝つための具体的な方法や手段が『孫子の兵法』には書かれており、なんとしてでも「勝ちたい」という目的意識を持っている人には有意義な一冊
    ・これからの世界で「勝つ」ことだけを目的とするのはやや時代錯誤の感がある。相手と対立するのではなく、仲間を増やしたり、時には敵とさえも手を取り合うための手法や奇法なども『孫子の兵法』から見出してほしかった。

  • 孫子の兵法を分かりやすくイラスト付きで説明している本。孫子をまったく知らない自分でも分かりやすく、かつ現代的に解釈し説明してくれているので、入門にはもってこいだと思った。参考にはなったものの、実行に移すにはなかなか難しいと思ったので、ちょっと低めの評価にした。

  • 言わずとしれた戦略書
    孫子の兵法の本の中では非常にわかりやすくかかれていておすすめの本です。

    1.利害の両面に配慮せよ
    利益には必ず害悪の一面があるとわかっていれば必ずその事業は成功する。
    2.敵を観察せよ
    必ず慎重に敵の様子を観察せよ。
    3.敵を知れ
    相手の実情も自分の実情も知り尽くしていれば百回戦っても危険に陥りはしない。
    4.敵軍の綻びを探せ
    敵軍を追跡尾行して行動原理を調べ上げる。
    5.偵察は入念に
    慎重に捜索を繰り返せ。伏兵の潜伏する場所だから。
    6.地理の把握は念入りに
    現地に詳しい案内人を活用しなければ地形がもたらす利益を得られない。
    7.不敗の態勢を築け
    必勝の態勢は築けても、敵軍に必敗の態勢をとらせることはできない。
    8.備えあれば憂いなし
    敵がいつ攻めてきても大丈夫なだけの備えを頼みとせよ。
    9.ほどよいところで攻勢を止めよ
    高い丘に陣取っている敵軍に攻め上ってはならない。
    10.将兵を無駄死にさせるな
    死んだ将兵が生き返ることはない。
    11.戦争とは騙し合いである
    計略の多いものが勝ち、少ないものが負ける。
    12.戦争とは国家の大事なり
    兵の生死を分ける戦争や国家の命運にかかわる選択は慎重に行わなければならない。
    13.作戦が不採用のときは任を下りよ
    もし主君が私の戦略を採用されるならば、それを運用して必ず勝利しましょう。
    14.指揮官は国家の補佐役である
    補佐役と主君の間に間隙があれば、その国家は必ず弱体化する。
    15.采配の妙
    勢いとはそのときどきの有利な状況によって一気に勝敗を決める切り札をいう。
    16.評判は気にしなくていい
    勝つ軍は不敗の態勢を築いてから戦いに臨むが、負ける軍は戦いに臨んでから勝利を求める。
    17.正法と奇法を使いこなせ
    奇法と正法とが巡りながら生じていくさまは。まるで丸い輪に始まりと終わりがないようである。
    18.指揮命令系統を整えよ
    両軍入り乱れての混戦状態になっても指揮系統が混乱してはならない。
    19.兵を捨て駒扱いするな
    だからこそ、いざというとき、生死をともにしようという気になるのである。
    20.信賞必罰
    平素から軍令を誠実に機能させている将軍は兵と心が1つになっている。
    21.兵の心を1つにせよ
    同じ船に乗った人々は助け合う。
    22.全軍を一糸乱れることなく操縦せよ
    兵の認識能力を無効化する。
    23.安全管理は指揮官の義務
    (地形に関する6つの事項は)指揮官にとって重大任務なので、よくよく考えておかなければならない。
    24.味方を損なわず、敵軍を無傷で降伏させよ
    いちばんの下策は城攻めである。
    25.速戦即決
    軍の運用に伴う損害を知り尽くしていない者には。軍の運用がもたらす利益を知り尽くすことができない。
    26.一気呵成
    戦略家は限界まで力をためておいて、一瞬でそれを解き放つ。
    27.必勝の機会を見定めよ
    土地の状況と天界の運行に通じていれば、必ず勝利できる。
    28.最初は処女のごとく、後には脱兎のごとく
    戦争遂行のうえでの要点は敵の意図に合わせて見せることにある。
    29.劣勢なときこそ頭を働かせよ
    小兵力にもかかわらず大敵に挑めば、捕虜になるのが落ちである。
    30.劣勢でも勝てる戦術
    敵の兵力がどんなに強大でも、(分散させれば)充分に戦えなくさせることができる。
    31.常に使える勝利の法則など存在しない
    太陽には照らす時間に長短があり、月には満ち欠けの変化がある。(永遠には続かない)
    32.風林火山
    敵を欺くことを基本としながら、利益に従って行動し、分散と集合を行って臨機応変に対処する。
    33.勝つために押さえておく原則
    戦闘指揮に優れたものは勝敗の道理を見極め、原則を忠実に守る。
    34.敗因は指揮官の過失にある
    天の下した災厄ではなく、指揮官の過失である。
    35.君命より国家の利益を第一に
    名誉のために戦わず、退却したら責任をとる。
    36.心を整えよ
    将軍には5つの危険がつきまとう。
    37.なるべく現地調達せよ
    知恵ある将軍はできるだけ現地調達で済ませる。
    38.恩賞は気前よく速やかに
    敵に勝つたびに、自軍の戦力が増していく。
    39.敵を思いのままに動かせ
    巧みに戦うものは、相手を思うがままに動かし、自分は相手の思うがままには動かされない。
    40.憂いを利点に変えよ
    遠回りを近道に変え、憂い事を利点に逆転させる。
    41.無形こそ最強の陣形なり
    勝利の形に1つとして同じものはなく、敵の態勢によって対処は異なる。
    42.現場では九変を心得るべし
    将軍でありながら9つの変化に通暁してなければ、地の利をいかすことができない。
    43.隠し事を見破れ
    草むらから鳥が飛び立つのは伏兵が存在している証拠かもしれない。
    44.兵の健康に留意せよ
    日陰のじめじめした場所を避け、日当たりのよい場所で豊かな水や緑に囲まれて養生する。
    45.地形を分析せよ
    戦闘現場の土地の形状は、軍事の補助要員である。
    46.九地ではこう動け
    敵国領内に侵攻するとき、入り方が深ければ軍の統制は保たれ、浅ければ脱走兵が続出しかねない。
    47.窮鼠猫を噛む
    生き残る方法がそれしかないとわかれば、兵はみな死に物狂いで力戦する。
    48.敵の虚を突け
    敵が思うように戦えないのは、こちらの計略にかかっているからである。
    49.敵の後方を攻撃すれば堅陣も崩れる
    敵が重要にしているものを奪えば、敵はこちらの望み通りに動く。
    50.スパイを使わないのは愚の骨頂
    敵国の情報収集を怠るものは、民に対する仁愛の情に欠けるものである。
    51.スパイには5種類ある
    スパイこそ軍事作戦全体の指針であり、全軍の運命を託するべき道標でもある。
    52.裏切らせる情報戦
    スパイに命じて、ターゲットの情報を事細かに調べ上げさせよ。
    53.敵を内部崩壊させる情報戦
    二重スパイには必ず手厚く報いてやらなければならない。

  • 孫氏の言ってることは終始まとも。


    ・・・・・・
    彼を知り己を知らば
    百選して危うからず

    孫子の著者は孫武?

    ■リーダーの資質
    道 正しい内政
    天 天変地異への備え
    地 地理的条件
    将 統率能力
    法 規律

    ■地味でも危なげない勝利が最善
    →これは能力が優れているということ
    一般人にはどこか勝因だったかわからぬまま、勝利を収めている人こそリーダー

    ■よいことをよい、悪いことを悪いと言える強さ

    ■争うことなく屈服させるのが最善
    →NさんNのさんはこれが優れている

    ■一気呵成
    過去の検討を読み漁り勉強することで
    いきなりこれだけ知ってるというのを見せつける
    →★まさに今のプロジェクト?

    ■必勝の体制を作る
    自陣営を作り協力を仰ぐ
    対立候補の強みや弱みを見極める
    選挙区の有権者の暮らしぶりや希望を把握

    ■逃げるは恥だがヤケクソはもっと恥
    →★今のプロジェクトはちゃんと見極める必要がある

    ■常に使える勝利の法則など存在しない
    日に短長有り
    月に死生有り
    →太陽には照らす時間に限りがあり、月には満ち欠けの変化があり続かない
    →前にこのやり方で勝ったから今回も、考えるのは無為無策
    →思考を止めない

    ■風林火山
    →まさにうちの戦略、ここは山で静観、ここは火でいくなど

    ■勝つための原則
    距離
    物資
    必要人数
    敵との戦力差
    勝ち方を連想→どこまでを得るか


    ■強気すぎても弱気すぎてもダメ
    →★Tさん、Sさんのような人と組むのがあんがいいかも


    ■無形が最強の構え
    →★XX一辺倒、同じソリューションというのもよくない"

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著者プロフィール

歴史作家

「2023年 『いっきに読める史記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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