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感想・レビュー・書評
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地球っこさんに教えていただいた笹井さん。
笹井さんは重度の身体表現性障害を患い、26歳の若さで命を引き取っています。
この本は没後10年を機に文庫化されたもの。
短歌など、今まで接することがなかった世界。
うーむ すごい。
とらわれることのない、とても自由な文章。
でも、その中に描かれている世界は本当に深い。
まずタイトルにやられてしまう。
「えーえんとくちから永遠解く力をください」
というもの。
他にも
「ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす」
「影だって踏まれたからには痛かろう しかし黙っている影として」
など、とても面白い詩が納められています。
第一歌集だった「ひとさらい」を読み、第二歌集の「てんとろり」を読んでいるところ。
詠んでいる時代によって円熟味が変わってきているように思います。
地球っこさん ありがとうございました。
地球っこさんのレビューを見なければ、絶対に知ることのない世界でした。
この世界観、一生ものの大切な本になりました。
大切に何度も読み返したいと思います。 -
図書館本 短歌
笹井宏之 1982年佐賀生まれ。2009年自宅にて永眠。
この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい
「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
食パンの耳をまんべんなくかじる 祈りとはそういうものだろう
カマキリに祈られているおばあさんを優しくよけて公園に着く
スカートかズボンかわからないものを身につけている目黒区の人
スプーンに関心のある親指とない小指との静かな会話
四ページくらいで飽きる本とかを背骨よりだいじにしています
永遠解く力を下さい。、 -
作者曰く短歌だと言っているので短歌なのだと思う。現代詩とかに近い感じかと思う。
短いしわかりやすい(八割わかるくらいのかなりな的中率だと思う)ので、「詩がわからんが読んではみたい」という人には是非お勧めする。
作者のあとがきがあり、感覚の共有は難しく、言ってみれば野暮なことでもあり、どこら辺まで伝え、どこで諦めるか、みたいな力加減話をしていて参考になる。
解説のほむらひろしも言っているが、他の詩人よりも自分の感覚に意固地になる・耽溺する・みたいな頑なさが少なく、共感し易いと思う。
この本を開いてコミュニケーションの本と取るかディスコミュニケーションの本と取るのかも興味深い。我々は同じ景色を見ているか?みたいな話でもある。 -
川上未映子さんにオヌヌメされました、、、、
あかんほんまあかんです、なんかあかんのです、ポロ -
短歌集というのを初めて読みました。
読んでいると歌のひとつひとつからいろんな音が聴こえたり、いろんな色が視えてきてとても新鮮でした。 -
登録もれ。
再読。
調子が悪い時には短歌がいい。
スッと入ってくるし、毛羽だった神経にもいい刺激になる。
笹井宏之の作品は、なんかわからないがどれも「ひりひり」する。
肌を刺すような、痛みのあるひりひりがある。
同時に世界に対する心の広さも感じる。
不思議だ。 -
その緩く訪れる何かの待ち時間に、風を見つめるために開いた。
言葉が花びらのように涙のようにはらはらと舞う。
私も一緒にはらはらと舞った。
遠く離れた土地。
私が生まれるうんと前の、でもすぐそこにあったたくさんの悲しみを抱いてくれてる土地で、
祖母と母の買い物を待つ海で、
運ばれたコーヒーをすする朝で、
この歌集を読めたことを幸福に思う。
あとがきで作者がこの世にいないことを知る。
寂しいです。
「えーえんとくちから……」は、本当に心にきますね。
「ねむらない……」は、とても大好きな歌です(*^^...
「えーえんとくちから……」は、本当に心にきますね。
「ねむらない……」は、とても大好きな歌です(*^^*)
いるかさんの世界が広がるきっかけを作ることができたなんて、そんな風に言っていただけるなんて、わたしの方がとても嬉しいです。
きっといるかさんのレビューが、またきっかけとなって、誰かさんのレビューへと繋がっていくことでしょう。
一冊の本が繋がっていく、素敵なことですね。
これからもよろしくお願いします(*>∀<*)ノ
笹井さんの世界 とても素敵です。
今日も電車のホームで風を感じるときに、五感で感じようとしてみました。...
笹井さんの世界 とても素敵です。
今日も電車のホームで風を感じるときに、五感で感じようとしてみました。
いま、てんとろりを読んでいますが、付箋が沢山。。
笹井さんの本も大切な宝物になりました。
こちらこそ これからもよろしくお願いいたします。。