チャイナ・ウェイ――中国ビジネスリーダーの経営スタイル [Kindle]

  • 英治出版
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感想・レビュー・書評

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  • 日本における組織論はほぼ米国から輸入されてくるものばかりだ。
    そのため米国の価値観が教科書的に受け入れられ、絶対的な正解と受け止められる風潮もある。

    しかし今は中国企業も米国と肩を並べるほど成長している。そのため「別の正解」として中国企業を学ぶことは選択肢を広げる上で役に立つことだし、また米国との共通点はより確度の高いものだと考えられる。

    ということで読み進めたが、非常に収穫の大きい本だった。
    いわゆる「学習する組織」的な世界観がより強く強調されるが、まさにただ教科書的な正解を模倣するのでなく生きた成功体験が醸成されているようで非常に勉強になる。
    特に日本人は人種の性格的には米国より中国に近い側面があるため、学ぶべき点は多いだろう。
    中に「日本マネージャーなら採用するが、アメリカやイギリスの出身者はだめだ。」という文章があるが、これが性格的な親和性の高さを物語っている。

    中国の特殊な政治事情も絡んでるものが多いので「これは特殊だなぁ」と思うものもあったが、今後は中国に関する他の本も読んでいきたい。

  • 中国の企業の状況について知ることができる。
    創業者がまだ残っているのが中国の特徴。

  • 中国では謙虚が徳と考えられているからか、アリババのジャック・マー以外はあまり表に出てくる経営者が少ない。この本では多くの中国経営者にインタビューを行なっている。創業経営者が多く、国内に自社のサービスを行き渡らせ国を豊かにしたいということが中国企業が成長するモチベーションになっているようである。さながら日本の明治維新後に多くの会社が創業された時代にITやグローバル化が起こっている状況を目の当たりにしているようで、とても刺激的であった。

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著者プロフィール

ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授。MBAコースで教鞭をとるかたわら、多数の企業・団体でリーダーシップやガバナンスの教育を実践している。著書に『インド・ウェイ 飛躍の経営』(共著、英知出版)など。

「2014年 『取締役会の仕事-先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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