DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年 9月号 [雑誌] (なぜ働きすぎてしまうのか 時間と幸福のマネジメント)

制作 : DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 
  • ダイヤモンド社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910059690991

感想・レビュー・書評

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  • この雑誌を手に取ったきっかけは、会社の本棚に並んでいたからです。

    コンテンツ目次
    時間とお金の幸福論
    時間とお金、どちらが大切か
    人類はなぜお金に支配されてきたのか
    時間が生む幸福感をお金に換算する
    幸福感を高める週末の過ごし方
    挑戦する組織に向けて「楽しく働く人」を増やす
    医師の「働きすぎ」を仕組みで解決する
    経営者に必要なのはエンゲージング・マネジメント
    オペレーションの裏側は顧客に明かしたほうがいい
    なぜ部門横断型プロジェクトは失敗するのか
    ダメな会議から脱却する4つのステップ
    リーダーはデザイン思考をどう活かすべきか
    「中年の危機」には哲学が効く

    最大値が決まっている時間と、各人によって捉え方の異なる幸福についてを中心として各論文が展開されています。

    あなたは何のために働くのでしょう。
    現在、自由に使える時間は増えているのに時間にゆとりがあると感じている人は過去最低水準にあると言及されていました。

    論の中核としては、時間に追われる生活と縁を切ることができません。

    物事や仕事、私生活の上などで選択や決断をする背景として時間を節約することができるかが判断軸として取り入れることが大事であると言及されていました。

    そのためにお金を費やしてもそれ以上に時間を手に入れることができるならとても良いと考えるように意識を集中すること。

    休暇を楽しみに価値を見出して計画を立てて楽しむこと。
    そのために必要なものを探していくことで幸福感を得ていく。
    それが、飢餓の思いで人々が追い求めているものではないかということが言及されています。

    行動に対してその結果を後悔することはないのか、何を得るのかその範囲や視点を広げて取り組むことが必要なのだなと思いました。

    一方で人間一人一人が担う仕事責任が多くなく、重くなってしまうのは、単に人が足りていないのだなと思った。

  • 働くのは休み休みにしたいと思いながら、自分自身を振り返っても働いていないと安心しないというメンタリティ。成果が重要だと言いながら、長時間投下していないとやる気がないと思われるのではないかという心理が働いている。集中して一定の時間を投下しているのであれば長時間労働にも意味はあるのだが、疲労から集中力は途切れがちでややもするとダラダラとしがちなところもある、のであれば短期集中して成果を上げた方がいいに決まっているのだが、そのバランスがやはり難しい。
    特集の論文によれば、時間とお金で迷ったら時間を取れとのこと。時間はお金より効用が高く自分の時間を優先するという姿勢で臨む方が幸福度が高い。また、週末は休暇だと思って過ごすこと、その方がやはり幸福度が高い。
    特集外の論文では、仕組みは顧客に見せた方がいいというのが面白かった。どこに手間ひまが掛かっているのかを見せた方が顧客も安心するし納得するということで、簡単だと顧客が思っていることに時間が掛かっていると不満だけが溜まる。であればどこに時間がかかっているかを見せてしまった方がいいということ。

  • 個人的トピックである「働き方改革」に関する号だったので購入。
    お堅い文章が多い HBR にしては、読みやすい記事が多かったように思います。

  • カルビーの常務、武田さんのインタビュー記事が特によかったです。この記事の内容と、実際の考え方・行動が一致していれば、上司として見習いたい方でいらっしゃいます。
    ご自身も苦労(苦労せよ、と後輩に自慢するようなものではなくて)を経験なさっているからかもしれませんが、目先の成果と長期的な成長への眼差し、他者への理解が鋭い。

    目標数字の大小でマネジメントしている限り、大した成長はない。というのは重く受け止めなければならない知見です。

  • ・時間は金銭と同様に幸福度に寄与する価値である
    ・オペレーション透明化は顧客と従業員満足につながる
    ・部門横断型 PJ を成功させるカギ: 3つの不安(アイデンティティ、正当性、コントロール)への対処
    ・会議の価値を高める 4つのステップ: 評価、準備、ファシリテーション、再評価
    ・デザイン思考 PJ の成功のために

  • ー 筆者は仕事を通じて、部門は主に「アイデンティティ」「正当性」「コントロール」という3つの側面から安心感を覚えることを知った。部門の境界を超えた効果的な社内連携を促そうとする経営幹部は、なぜ部門がこれら3つを気にかけるのか、それがどのように安心感を生むのかを、まず理解する必要がある。

    部門のアイデンティティとは、簡単に言えば、「自分はこういう存在だ」と、部門として理解することである。自身の信念を知り、部門として仕事をするには、自分が何者かを理解しなければならない。アイデンティティは部門にとっての重心となり、会社での存在意義をもたらし、それが安心感の醸成につながる。

    また、部門の正当性とは、部門の存在が社内でしっかり受け入れられ、その価値が認められた時に生まれる。

    部門として、思うように行動できることも重要である。それぞれがどういう部門であるかを理解し、会社に存在を認められていると感じるだけでは十分でない。自立して行動
    し、仕事の条件を決め、意義ある変化をもたらすこともできなければならない。これがコントロールするということだ。 ー

    「なぜ部門横断型プロジェクトは失敗するのか」は示唆に富むなぁ〜。

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著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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