トヨトミの逆襲 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 前作「野望」に続いて読了。EVの話になってきて、前作以上に身近に感じられるストーリー展開。面白かった。頭の中で登場人物の名前を自動変換しながら読んでしまった。

  • 実に面白い。
    巨大自動車メーカーとの関係で「覆面作家」としたのかもしれないけどもったいない。
    さらに2022年までの近未来。テクノロジー好きな自分としてはたまらない。
    CASE、つまりコネクテッド、オート、シェアリング、エレクトリックモビリティ、の4つをテクノロジーの中核として、2022年までにEVで1000キロの航行を確約したトヨトミ社長の、先に対外的に無謀な野望を宣言して社内を一つにしていく手法は小説ながら面白い。
    まぁ実際の自動車業界としてはすでに当たり前のCASEだろうけど、本書で勉強になった読者は多いと思う。
    後半で父から引導を渡されてからイエスまんを排除して戦う姿になった豊臣社長の姿が、現実の企業でも行われればと願う。
    ちょうど読んでいる最中に菅政権が発足したが、安倍さんの力で転がり込んだような総理の椅子だが、一旦椅子に座ったら「こっちのものだ」と考えてこれまでにない思い切った改革を実施してほしい、と願うのは私だけではないと思う。

  • 現在進行形のEVやCASEの話なので、前作以上に興味深く読めた。

  • 内燃機関の技術に圧倒的な競争力を持つ日本企業にとってEVはまさにイノベーションのジレンマ。
    特に決算が良ければ、その分ジレンマの度合いは深くなっていく。
    ただ、人間、覚悟が固まると強い。偉大な父親の存在は大きい。
    自動車だけでなく、モビリティ市場での日本企業の活躍を期待したい。

  • ・決算書の数字だけを見る間抜けな投資家は、現状のトヨトミが抱える問題に気がつかない。
    ・もとより自動車産業というものは、莫大な額の運転資金を注ぎ込み、一円の為替変動で数百億からの利益が吹っ飛ぶ商売である。

    未来にまで言及され、ようやく小説の体をなしたかのように思えた。ぼく自身が深く関わる分野も登場してちょっぴり身が引き締まる思い。日本連合の意気はただの兵隊アリにまでは響きませんが、いい時代にしていきたいものです

  • 続編もかなり面白い。
    CASEの現時代を描いており、参考書としてもよい。

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著者プロフィール

経済記者、覆面作家

「2016年 『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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