- Amazon.co.jp ・電子書籍 (254ページ)
感想・レビュー・書評
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将来のお金のことに不安があるけどお金に関する知識をあまり持っていないと感じる時に(結婚している方もしていない方も)、年金や金融商品、保険などに関する現状と対策を学ぶことで、本当に自分(たち)にとって必要な行動は何かを考えるきっかけになる1冊でした。
【気づき】
・おこづかいを固定費で考えるとすれば、予算の範囲でどう効率よく使うかを考えざるを得ない、無駄遣いなくす考え方に
・残す財産はお金でなく社会貢献する能力と考え方ということであれば、やはり自分への投資が大事になる、おこづかいを考える際にも頭に入れておく
・老後は蓄えなくても何とかできる場合はあるが、まずは今の自分の現状を知っておくのが一番、不安であれば貯蓄や投資でカバーする必要ある
【本のハイライト】
・恋人には「心の絆」と「体の絆」の2つしかないが、夫婦には「お金の絆」加わる、心の絆は強さと太さが家庭の雰囲気左右、将来の夢を「見える化」して夫婦で共有、ささいな習慣を積み上げる
・お金の正体は感謝の気持ち、数字なので増える理屈は本当はシンプルなはずだが、基になる数字見えないと理屈通りにいかない、見える化して、足し算の収入見つけ引き算のムダ遣いやめ、お金が増える掛け算の金融商品と減る引き算の金融商品見分けられるようになると増える
・伴侶を信頼しお金を信頼するからこそ適度な距離おけて、リラックスできお互い疲れない、離れすぎないからお互いのことやお金の状態何となくわかる、夫婦もお金も心地よい間合いが大事
〇夫婦のお金
・生活費を全体の4割以内で、生活費中の固定費(住宅費、水道光熱費、通信費、保険代)とおこづかい(=固定費と考える)の合計を全体の5割以下に抑えたい、おこづかいは夫婦で納得のいく割合で決める
・あそ費(=遊び、外食のほか急な出費を補填する「特別費」含む)を全体の2割に
・貯蓄を全体の2割、三大出費(教育費・住宅費・老後資金)に充てる
〇貯蓄・投資
・生活費用の口座と別に貯蓄専用の口座を夫婦ともに2つ作る
・4つの貯蓄口座おすすめ、自動で積み立てられるので手間かからない、強制力働き嫌でもお金貯められる
①確定拠出年金:老後の生活費の積み立て、「増える」「減りにくい」兼ね備えた優秀な年金積立
②財形貯蓄:給料から天引きで積み立てる口座、マイホーム買う資金や子供の教育資金積み立てるのに〇
③小規模企業共済:個人事業主や零細企業の社長向けの退職金積み立て
④積立定期預金:普通預金から積み立てる口座、勤め先に財形貯蓄の制度ない場合
〇老後の備え
・老後=リタイアと考えない、蓄えなくても何とかできる、2000万円なくても大丈夫な世帯ある、現役時代の収入高い人や退職金多い人、夫婦共働きを続ける人、物価が安い地域に移住する人、収入になるライフワーク見つけた人、65歳以降も働き続ける人
・人生はペイフォワード(先送り)が原則、親から施された恩義は子へ、子は孫へ先送り、老後も同じ、子供に世話にならない代わり財産は自分たちで使い切る、残す財産は社会貢献する能力と考え方
・年金
損得で考えると失敗、最大の目的は「得する」ではなく「働けない状態で長生きするリスクのカバー」、働けるうちは楽しみながら働く、お金もらえてボケず健康維持に
iDeCo(個人型確定拠出年金)は目いっぱい節税できる自分年金、20~59歳までは誰でも使え、毎月5000円以上を強制的に積み立てながら10年以上複利で分散投資、次の3つ備えるのでほぼ完璧(年金財政苦しいための国の落とし前)、積立額が経費とみなされ所得税と住民税少なく、利息や配当金などに税金かからない、受取時に退職所得控除や公的年金等控除が適用され税金減る
確定拠出年金はネット証券が圧倒的に低コストで有利、信託報酬が低いインデックスファンド揃えた金融機関を選ぶ、日本株式・世界株式・先進国債権の3種類に分散
・保険
医療保険加入が安心、医療費の自己負担率上がり続けている、医療保険は日々進歩している上に掛金下がってきているので終身払いの方が得、日額1万もらえるコース(5千は足りない)、120日型(60日と掛金あまり変わらない)、妻の給付金額を夫以上に(妻入院は出費増)
生命保険会社選ぶなら「カタカナ」か「ひらがな」の社名で、商品の一部は顧客目線で設計されている詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夫婦50年時代を生き抜く『ざっくり見える家系術』。
元銀行マンながら借金を背負い、人生の縁に立たされながらも独自に考案したお金ソムリエメソッドで、現在はたくさんの人たちを救っている『お金のソムリエ協会』会長の坂下仁さんによる、日本全国の夫婦に向けて書かれた1冊。
『夫婦1年目の』とありますが、坂下さん自身がベテラン夫婦だけあって、10年、20年と年を重ねた夫婦にも大いに参考になりそうです。
もちろんこういった本は少しずつでも実践していくことが大切。
私はまずp.68に表としてまとめられている『目的別の出費の分類』で、『お金の見える化』から始めてみようかなと思います。
『お金』のことって、なんとなく難しく考えてしまうからうまくいかないのであって、この本に書かれているようなシンプルなことを1つずつこなしていくのが将来困らないための秘訣なのかな、と感じました。
これから夫婦で生きていくためのバイブルとしたいと思います。 -
中身は概ねベーシックな内容だと思うが、著者の夫婦観が古くて正直気持ち悪い。