夫婦1年目のお金の教科書――夫婦生活はお金の相性で決まる! [Kindle]

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  • ダイヤモンド社
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  • 将来のお金のことに不安があるけどお金に関する知識をあまり持っていないと感じる時に(結婚している方もしていない方も)、年金や金融商品、保険などに関する現状と対策を学ぶことで、本当に自分(たち)にとって必要な行動は何かを考えるきっかけになる1冊でした。

    【気づき】
    ・おこづかいを固定費で考えるとすれば、予算の範囲でどう効率よく使うかを考えざるを得ない、無駄遣いなくす考え方に
    ・残す財産はお金でなく社会貢献する能力と考え方ということであれば、やはり自分への投資が大事になる、おこづかいを考える際にも頭に入れておく
    ・老後は蓄えなくても何とかできる場合はあるが、まずは今の自分の現状を知っておくのが一番、不安であれば貯蓄や投資でカバーする必要ある

    【本のハイライト】

    ・恋人には「心の絆」と「体の絆」の2つしかないが、夫婦には「お金の絆」加わる、心の絆は強さと太さが家庭の雰囲気左右、将来の夢を「見える化」して夫婦で共有、ささいな習慣を積み上げる
    ・お金の正体は感謝の気持ち、数字なので増える理屈は本当はシンプルなはずだが、基になる数字見えないと理屈通りにいかない、見える化して、足し算の収入見つけ引き算のムダ遣いやめ、お金が増える掛け算の金融商品と減る引き算の金融商品見分けられるようになると増える
    ・伴侶を信頼しお金を信頼するからこそ適度な距離おけて、リラックスできお互い疲れない、離れすぎないからお互いのことやお金の状態何となくわかる、夫婦もお金も心地よい間合いが大事

    〇夫婦のお金
    ・生活費を全体の4割以内で、生活費中の固定費(住宅費、水道光熱費、通信費、保険代)とおこづかい(=固定費と考える)の合計を全体の5割以下に抑えたい、おこづかいは夫婦で納得のいく割合で決める
    ・あそ費(=遊び、外食のほか急な出費を補填する「特別費」含む)を全体の2割に
    ・貯蓄を全体の2割、三大出費(教育費・住宅費・老後資金)に充てる

    〇貯蓄・投資
    ・生活費用の口座と別に貯蓄専用の口座を夫婦ともに2つ作る
    ・4つの貯蓄口座おすすめ、自動で積み立てられるので手間かからない、強制力働き嫌でもお金貯められる
    ①確定拠出年金:老後の生活費の積み立て、「増える」「減りにくい」兼ね備えた優秀な年金積立
    ②財形貯蓄:給料から天引きで積み立てる口座、マイホーム買う資金や子供の教育資金積み立てるのに〇
    ③小規模企業共済:個人事業主や零細企業の社長向けの退職金積み立て
    ④積立定期預金:普通預金から積み立てる口座、勤め先に財形貯蓄の制度ない場合

    〇老後の備え
    ・老後=リタイアと考えない、蓄えなくても何とかできる、2000万円なくても大丈夫な世帯ある、現役時代の収入高い人や退職金多い人、夫婦共働きを続ける人、物価が安い地域に移住する人、収入になるライフワーク見つけた人、65歳以降も働き続ける人
    ・人生はペイフォワード(先送り)が原則、親から施された恩義は子へ、子は孫へ先送り、老後も同じ、子供に世話にならない代わり財産は自分たちで使い切る、残す財産は社会貢献する能力と考え方
    ・年金
    損得で考えると失敗、最大の目的は「得する」ではなく「働けない状態で長生きするリスクのカバー」、働けるうちは楽しみながら働く、お金もらえてボケず健康維持に
    iDeCo(個人型確定拠出年金)は目いっぱい節税できる自分年金、20~59歳までは誰でも使え、毎月5000円以上を強制的に積み立てながら10年以上複利で分散投資、次の3つ備えるのでほぼ完璧(年金財政苦しいための国の落とし前)、積立額が経費とみなされ所得税と住民税少なく、利息や配当金などに税金かからない、受取時に退職所得控除や公的年金等控除が適用され税金減る
    確定拠出年金はネット証券が圧倒的に低コストで有利、信託報酬が低いインデックスファンド揃えた金融機関を選ぶ、日本株式・世界株式・先進国債権の3種類に分散
    ・保険
    医療保険加入が安心、医療費の自己負担率上がり続けている、医療保険は日々進歩している上に掛金下がってきているので終身払いの方が得、日額1万もらえるコース(5千は足りない)、120日型(60日と掛金あまり変わらない)、妻の給付金額を夫以上に(妻入院は出費増)
    生命保険会社選ぶなら「カタカナ」か「ひらがな」の社名で、商品の一部は顧客目線で設計されている

  • 夫婦50年時代を生き抜く『ざっくり見える家系術』。
     
    元銀行マンながら借金を背負い、人生の縁に立たされながらも独自に考案したお金ソムリエメソッドで、現在はたくさんの人たちを救っている『お金のソムリエ協会』会長の坂下仁さんによる、日本全国の夫婦に向けて書かれた1冊。
     
    『夫婦1年目の』とありますが、坂下さん自身がベテラン夫婦だけあって、10年、20年と年を重ねた夫婦にも大いに参考になりそうです。
     
    もちろんこういった本は少しずつでも実践していくことが大切。
    私はまずp.68に表としてまとめられている『目的別の出費の分類』で、『お金の見える化』から始めてみようかなと思います。
     
    『お金』のことって、なんとなく難しく考えてしまうからうまくいかないのであって、この本に書かれているようなシンプルなことを1つずつこなしていくのが将来困らないための秘訣なのかな、と感じました。
     
    これから夫婦で生きていくためのバイブルとしたいと思います。

  • 【夫婦のお金編】
    ・世帯年収の2割をおこづかいとして、お互いに干渉しない(例:世帯年収が手取り40万円→夫婦それぞれが4万円のおこづかい)
    ・理想的な割合は、生活費4割/あそ費2割(特別費含む)/おこづかい2割/貯蓄2割。割合は家族会議で決めてもよい。
    ・月平均食費は、夫婦4万770円、3人で5万640円程度。
    ・ゆとりある生活には、「保険代」と「家まわりの出費」(住宅費、水道光熱費、通信費など)次第。固定費全体をざっくり5割以下に抑える。
    ・保険は夫婦2人で1万2000円〜5000円程度。

    【家族の住まい編】
    ・購入は後回し。まずは賃貸で周囲の環境や自分たちのライフスタイルの変化に合わせる。
    ・住宅費は夫婦合計収入の2割が目安。3割以上になるとお金が貯まらない。(個人破産理由の第2位が住宅購入。)
    ・家を購入するポイント
    ①中古で購入し、家賃相場から逆算して割高でない物件を選ぶこと:新築は住んだ途端に実勢価格が1割下がり、モノによっては2~3割下がるため。
    ②返済比率が年収の2割以下に収まること:「借入可能年数×年収の20%+頭金」がマイホームに充てられる上限額
    ③60歳までにローンを完済できること:55歳〜で給料が激減する可能性があるため。60歳で給料が半減すれば、年収の4割をローン返済に充てることになる。
    ・コツコツとお金をためて、全額自己資金でマイホームを買った方が圧倒的有利。借入金額が大きいほど、毎月の資金繰りがきつくなる。固定資産税や管理費、修繕積立金が加わり結構な負担に。

    【貯金・投資編】
    ・老後資金と教育費を優先的に固める
    ・老後資金は、2000万円必要な世帯となくても大丈夫な世帯がある(現役時代の収入が高い/退職金が多い/夫婦共働きを続ける/物価が安い地域に移り住む/65歳以降も働き続ける)
    ・教育費は、子供2人分で1000万のつもりで積み立てる必要がある
    ・老後のために貯蓄したい場合は、確定拠出年金を始める。超長期にわたって積み立てるので、スタート時点は最低額の5000円で構わない。遅くとも35歳までに始める。
    ・マイホーム資金や子供の教育資金を積み立てるなら、財形貯蓄。
    ・学資保険という教育資金の積み立て商品よりも、個人向け国債のほうが利息が貯まる。運用比率が低いのであまりおすすめできない。
    ・確定拠出年金は2人とも加入して積み立てる
    ・株式投資は増やせる可能性が半分以下なので、やめた方がいい

    【老後の備え編】
    ・確定拠出年金の仕組みが仕上がっているのでおすすめ。確定拠出年金を活用する人と全く積み立てしない人の間では2000万円の差がつく。
    ①積立額は経費とみなされて、所得税と住民税が少なくなる
    ②利息や配当金などには税金がかからない
    ③受取時ひは、退職所得控除や公的年金等控除が適用されて税金が減る
    ・確定拠出年金に加入するなら、ネット証券が圧倒的にコストが低く、良心的な商品が多い
    ・健康保険だけでは足りないので、終身払いの医療保険に入る
    ①日額1万円もらえるコースに入る
    ②入院給付金をもらえる日数は120日型にする。60日でも掛金は大きく変わらないから。
    ③妻の給付金額は夫以上にすること。夫が入院しても家計の支出は変わらないが、妻が入院すると、外食が増えて支出が増えるから。
    ④60歳までに保険料を全額支払終える有期払いではなく、終身払いにすること。どんどん保険料が下がり続けているから15年前と比較すると3分の1で入れる。
    ・45歳以下の場合や、タバコを吸わない&不健康でないなら、共済保険はやめておく。カタカナかひらがなの社名の保険会社のいくつかは顧客目線で設計されている。
    ・こども共済はおすすめ。月800円で、入院通院死亡などまかなえる。
    ・貯蓄型保険は入らない。貯蓄が目的なら確定拠出年金のようなものに入る。



  • 中身は概ねベーシックな内容だと思うが、著者の夫婦観が古くて正直気持ち悪い。

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著者プロフィール

非営利型一般社団法人 お金のソムリエ協会会長。
著書やセミナーで提唱する 「お金のソムリエメソッド」は、テレビ(勝間和代さん「宇宙一受けたい授業─銀河系ゼミナール」、ダウンタウン「ケンゴロー」や雑誌等々でも数多く取り上げられる。      『いま『いますぐ妻を社長にしなさい』をはじめ、著書累計20万部発行のベストセラー作家としても活躍中。

「2020年 『崖っぷち夫婦が“副業”で年収1000万円産み出した「妻リッチ」起業術!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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