FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 近頃話題のFIRE提唱のもとになった本書を読んでみた。
    資産形成が必要な理由、投資ペース、目標、日常生活とのバランスのとりかた、住宅ローン、子供の教育など、あらゆる投資に共通する原則を学ぶことを目的とした。

    前半1/3は著者の極貧な生い立ちと欠乏マインド、中盤は証券投資ノウハウ、後半1/3は海外旅行を中心としたノマド生活、地理的アービトラージの勧めについて書かれていた。難しいことは書いていないので、今まで投資について学んだことが無い人の入門書としてはおすすめ。

    著者の高収入&高貯蓄率に加え、リーマンショック後の上昇相場に乗って証券投資で30代前半までに100万ドルの資産を築けた点は運が味方している。また、株式インデックスが長期的に常に上昇すること、運用利回り6%が容易であることを前提としたロジックのため、そのまま日本国内の投資機会で実現することは難しいと感じた。

    ・持ち家vs賃貸は?
    >賃貸推奨。150の法則を使い、家賃>1.5×返済の場合は持ち家が有利。
    ・日本でも実施可能な資産運用方法は?
    >ETF、REIT投資があり、ホームバイアスを避ける必要性を認識。
    ・年間投資拠出と最終資産目標は?
    >年間の投資金額は支出の切り詰め方により、リタイア迄の年数が変わる。米国人平均貯蓄5~10%&投資リターン6~7%であれば、リタイア迄40~50年。
    資産目標は、年間費用支出×25倍を貯めて、資産の4%の範囲内で暮らす

    【メモ】
    ・FIRE(Financial Independenc Retire Early)の提唱者、ブログMillennial Revolutionで人気に
    ・欠乏マインド:何かが不足しているとき、それが生活において最も重要なものになる
    ・無駄の見える化例:クローゼットの真ん中にマスキングテープを張ったハンガーをかけ、使用&洗濯したものを右にかけていく。ずっと左側にあるものは無駄
    ・POTスコア(Pay-Over-Tuition)で学位の費用対効果が測れる
    ・好きなことを追求して、お金は後からついてくるという考え方は危険。経済的自由の下で情熱を追うほうが良い
    ・72%の法則を味方につける。金利4%以上のローンは即返済する事
    ・ヘドニック・トレッドミル現象:人は幸せになれる生き物
    ・快楽物質ドーパミンの刺激に対する反応は、その絶対量ではなく、期待値比較の相対量で決まる。勝つ確率が低いゲームの方が活性化される
    ・幸福のメカニズム(逓減性)はモノの所有には言えるが、経験には当てはまらない
    ・持ち家は最悪の投資
     インフレ率同等の値上がりを考慮しても、税金・修繕維持費・保険・譲渡税+支払利子で値上がり益は消える
    ・住宅ローン返済額×150%が家賃を上回れば賃貸の方が優位
    ・貧しい人はモノを買う、中産階級の人は家を買う。お金持ちは投資資産を買う。(ロバート・キヨサキ)
    ・%vs金額:中低所得者は富を足すこと考え、高所得者は富を大きくすることを考える。
    ・インデックス投資の勧め「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」
    ・ホームカントリーバイアスを避ける
    ・4%ルール:ポートフォリオの4%の資金で生活費をまかなえれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%
    ・現金クッション:リタイア直後の相場下落に備えるため、生活費×5年の現金ポートを用意しておく
    ・利回りシールド:高配当株、高金利債などを組み合わせて相場変動に依らない収入源を得ておく。
    現金クッション=(年間支出-年間利回り)×年数
    ・地理的アービトラージ:通貨の強い国で稼ぎ、弱い国で使う
    ・完全に早期リタイアしないサイドFI、パーシャルFIの選択肢もある
    ・パーソナルファイナンスの3つの力(収入、支出、投資)と3つのタイプ(ハスラー、投資家、オプティマイザー)

    • shoshosho123さん
      相変わらず分かりやすい書評。ぼくもFIREしたい。ありがとうございます。
      相変わらず分かりやすい書評。ぼくもFIREしたい。ありがとうございます。
      2021/11/30
  • 卒論のネタに使いました、英語の本をこんなに読み込んだのは初めて(*^_^*)

  • 毎年300万円投資
    4%の利回り
    45歳でfire!!!

  • 4%理論を知れたのには非常に収穫。
    あとは戦略ですよね。自分に足りないのは細かく数字で考える事。
    痛感してます。

  • 2024.04.25

  • 人のお金のフローや使い道は
    投資・収入・支出の三角形から成る
    たいていの人はこの3つのうちどこかが突飛出ている
    これを投資が突飛出るように目指す
    やりかたは人それぞれであり正解不正解はない
    お金持ちになるには自分自身の個性を知り、自分の得意不得意を理解したうえで、自分に最も合ったやりかたを学ぶこと

  • 日本で実現できるのか?という前提問題はあるものの、FIRE入門書としてはとてもよい内容。
    世界一周経験者として、旅行そんなにお金かからんはめっちゃ分かる。

  • 評判が良かったので読んでみた。つまるところ、安定的な投資先に投資して食っていきましょうといった内容。翻訳本なので日本には合わない部分も多々あった。表紙にある30代でリタイアは現在の職業に依存する。4%ルールなどなるほどといった内容もあったが、現実的なとっかかりになるような本ではなかった。

  • お金を考えることは人生を考えること。お金によって時間的自由を得ることが出来る。人の下で働き続けることに疑問を感じ、お金を生み出すためにどうすれば良いか考え行動することが大切。病院で雇われるだけの収入じゃ不安だったから、今のうちにお金についてもっと勉強したいと思った!

  • 前半は、投資リテラシーの啓蒙書と変わらない。説明の仕方がユニークなので、これはこれでよい。

    "FIRE"については、ワールドスクールとかぶっ飛んだ話も出てくるが、アイデアが具体的なので、面白く読めた。

    "FIRE"は手段ではなく状態なので、そこに至る道筋は、千差万別だと思う。

    そういう意味でのマインド・セットをしたければ一読の価値あり。紹介されている方法論はインデックス投資だったり、そんなに突飛な議論はない。

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