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感想・レビュー・書評
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神と人間の物語はだいたい、神に平伏するのは人間の方だが、アイヌの昔話はたとえ神様でも"悪いこと"をしたら容赦はされない。けっこう徹底的に懲らしめられる。そうなってはたまらないので、神様は人間に"助け"を求める。助けてくれればあなたを一生守りましょう、と。そういうお話が多いイメージを持った。神と人は対等だ。
そこに、アイヌという民族の気概を感じた。言葉的にも、アイヌという言葉は人間を表す。これは最後の方に収録されている国作り(創世記)の言い伝えにも出てくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイヌと神々の関係は双務的である。人間が一方的に膝を屈するのではなく、「こちらが神を敬うのだから恩恵を与えて欲しい」というある種の契約関係であり、神のやらかしに対しては人が神を叱ることすらある。この距離感が面白い。
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