シュガーとマスタード (ダリアコミックスe) [Kindle]

著者 : はなさわ浪雄

• フロンティアワークス (2020年1月22日発売)

感想・レビュー・書評

[寝てるさんの感想 · 2023年12月29日]

人はサド、マゾ、ニュートラルで分けられてSとMでパートナーを組み欲求発散して精神安定を図るっていう、dom/subユニバースに似てるけどそれとはまた全然違う世界。冒頭にこの説明があったので結構なSM作品かと想像してたけど描写は全然ライトと思う。どっちかっていうと言葉責めの方が多い。尿道責め描写があったのは個人的感謝。
タイトルのシュガーとマスタードの意味はよくわかんなかったけど面白かった。

[たなかさんの感想 · 2021年1月2日]

［ふゆ side］

　被加虐嗜好パートナーシップ制度なるものが設定されている世界の話。このパートナーシップは必ずしも恋愛感情とイコールではないというところがみそかなと思う。ただし、この話のなかでは、それが恋愛感情とイコールの登場人物たちが主役。

　現実でのストレートな恋愛とは異なるポイントがいろいろとあって、その辺が読んでいて面白い。それぞれに駆け引き等もあるのだけど、そのあたりも、なるほどそういうことを考えてそういう選択をするのかー、という興趣がある。現実世界とそう大きくは変わらない世界なのだけど、登場人物たちの考え方自体は簡単にはトレースできなくて、その辺を含めてとても面白いと思った。特に聖司くん。性格自体はむしろとても穏やかなのに、それとは別に、雅親くんに対しての支配欲と加虐欲はあるという、二面性というよりはグラデーションかな、の描かれ方が、とても面白かった。