〈現実〉とは何か　──数学・哲学から始まる世界像の転換 (筑摩選書) [Kindle]

著者 : 西郷甲矢人 田口茂

• 筑摩書房 (2019年12月15日発売)

感想・レビュー・書評

[corpusさんの感想 · 2021年2月25日]

問いを立てなければ答えがない。つまり問いのあり方によって答えも変わってくる、というのが現実である。しかし、また現実はそういうものであると実体化することもできない。

圏論によって、いろんなものが同型関係になっているのも多い。二重スリット実験と囚人のジレンマが同型関係になっていることには驚いた。

著者プロフィール

西郷 甲矢人（さいごう はやと）
数学者（長浜バイオ大学教授）．1983年生まれ．博士（理学）．専門は数理物理学・非可換確率論．著書に『圏論の道案内』（技術評論社，能美十三氏との共著），『〈現実〉とは何か』（筑摩書房，田口茂氏との共著）等がある．

「2022年 『圏論の地平線』 で使われていた紹介文から引用しています。」