教養としての歴史問題 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 歴史修正主義にどう対応していくかという話が本筋ですが、歴史は利用されたのでありその動機とはという話が興味深かったので個人的に追究していきたいと思いました。
    薄々感じてはいましたが、歴史修正主義者って歴史自体には興味ないんでしょうね。

    あと、教養としての『歴史問題』かと思ってましたが、国民の歴史論のところを読むと、『教養としての歴史』問題としても読めるなぁと思いました。

  • 歴史認識の問題について、歴史学や社会学など複数の視点から読み解いた本。

    歴史修正主義の問題だけでなく、社会と向き合わなかったゆえの歴史学者の発信力の弱さについても指摘しています。また、ドイツやイギリスなど、他国の歴史問題についても解説しています。

    歴史修正主義を克服するには、専門知と一般社会の橋渡しとなる「良質な通史」を作る必要があります。

  •  過去の歴史をどのように評価するかというテーマは、人それぞれかなり個人差の大きな認識問題ではないかと考えている。本書はその大きなテーマに対して、ひとつの思考の軸を提示するものである。
     実際、日本と東アジアとの関係、イギリスをはじめとする欧州と旧植民地との関係など、単線では決して語ることのできない重量級の話である。
     その捉え方としては、現代の目から過去のあり様をそのまま評価してよいのか、いや、普遍性の観点からはいつの時代も等しく語られるべきなのだという見方など、錯綜する視点を自分の自分自身の中でどのように位置付けるのかということになるだろう。

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著者プロフィール

創価大学文学部准教授
イギリス帝国史・国際関係史
〈主な著書〉
『イギリス帝国と南アフリカ──南アフリカ連邦の形成1899~1912』(ミネルヴァ書房、2006年)、『「植民地責任」論──脱植民地化の比較史』(青木書店、2009年、共著)、「イギリス植民地主義のあとさき──2001年ダーバン会議の教訓」(『季刊戦争責任研究』第63号、2009年)など。

「2012年 『イギリスの歴史【帝国の衝撃】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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