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感想・レビュー・書評
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難解な現象学をマンガでここまで分かりやすく解説するのが素晴らしい!!!
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【要約】
フッサールの現象学について解説した書。
人間は主観的世界しか認識できないが、その認識はどのように行われるのか?
自分の認識=内在
シンプルな直観・知覚=実的内在
他者と普遍性を共有可能な認識=構成的内在
これらは客観的な実在とは異なるが、人間は内在を実在と錯覚しがちである=超越
内在を精査しても客観的実在には到達できないが、限りなく近づいていくことは可能
逆に科学は実在世界そのものを精密に解析していったら、その最小世界はひも状のエネルギーといううごめきの集合(素粒子)ではないかという認識に至った
科学者は現象学的な思考法を自然と行っていて、仮説検証を繰り返す中で常識や前提を疑うことができる
どちらも実在へのアプローチの仕方の違いに過ぎない
【感想】
たまたまpodcastで紹介されてたので読んでみた。漫画だからさらっと読めたが、おそらく文字だけならほとんど理解できなかったと思う。
人間が超越して考えがち、というのはSystem1の思考とも似たようなものを感じた。まずはそうした仮説を元に実験を行ってみて、間違ってたら修正する。普段から自然と行っているような気もするが、自分の認識方法を俯瞰するきっかけとなった。
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