人財島 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • バトルロワイヤルを思い出した。さらっと読むには面白かった!

  • 生産性が低い人は、その人が努力してないからしょうがない。果たしてそうなのか?誰もが一歩間違えたらそうなるのでは?構造的な問題なのでは?
    ということを考えさせられた。

  • 「生産性がない人には価値がないのか」という結構重い内容だった。仕事ができる=人の価値がある、というのは間違っている。
    けど、その人が生きるために誰かが犠牲になるのは違うと思っている。
    主人公に魅力がないんだよね。なのに色んな力ある人に声かけられるのが不自然だなと。ちょっともったいない気がした。あと、やっぱり綺麗ごとな気がするんだよね。

  • カイジ×社会問題。エンタメ的爽快感もある。

  • 生産性が低いと会社に判断された人が研修のために送られる人財島。そこは反収容所のような場所で……。
    現実感が薄い設定だとは思うが、これから主人公達はどうなってしまうのか、とドキドキしながら読めた。
    「生産性が低い」という会社の判断で送られるのはどうかと思うが、加害の可能性が高い自己愛的なパーソナリティ障害や精神障害を持つ人の精神障害者の入院のかわりにこのような施設に入所という使い方ならこの施設、役に立つのでは?とチラリと思った。それじゃあ差別的すぎて小説として世に出せないか……。
    人間のランク付け、ランク付けする組織へ次第に服従していく精神、外部へこの施設の存在を明るみにだせないから、収容人数がいずれ満帆になること、などを考えると、いずれ虐殺の場になっていたんだろうな、という恐ろしさ。
    だが、そこまでえぐい表現はなく、人殺し描写もなく、読んでいて辛くないのが良い。

  • この方の著作にハマり続けて読みまくっています。
    これも面白かったなぁ。
    そろそろ終わっちゃうけど、オチにそのページからで足りる?と思いながら読んでたけど、案の定最後はあっさり感があったかなぁ。
    でも最後の最後までどう収まるのか気になって読んじゃったね。
    効率の良さを求めていろいろやるけど、その結果失うものも多いなんて話も聞くし、それこそこの物語のように人間自体もその考えを当てはめられると、このようなことに近い事は起こりそうだなと。
    まぁAIの進化で若干近いことも起こっている感じもするけども。

  • (2021/35)人材紹介会社の大手に新卒で入社した主人公が、出向と言われて送り込まれた「人財島」は、まるで人気漫画『カイジ』のよう。別に負債の取り立てでも何でもなく、単に誰かに「生産性が低い」と決めつけられたり評価されたりした人たちが送り込まれているという。意識高い系でやたらと持て囃されるような考え方にモノ申そうという感じかな。勧善懲悪型でアイデアとしては目を見張るところはないけれど、リーダビリティは結構あるし面白かった。

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著者プロフィール

福島県いわき市出身。1990年生まれ。東北大学文学部卒業。東日本大震災をきっかけに、学生時代からのNPO活動と並行して小説を書き始める。2016年、Kindleダイレクト・パブリッシングで個人出版した『プロパガンダゲーム』が大きな話題を呼び、2017年双葉社より書籍化。その他の著書に『ウィザードグラス』『宇宙船の落ちた町』など。

「2020年 『人財島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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