僕の妻は感情がない 02 (MFコミックス フラッパーシリーズ) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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  • 人間とロボットの初々しい手探りの恋愛、大人になって訪れた青春を描く漫画の第2巻です。
    中古家事ロボット“ミーナ”を妻としたタクマは、妹のあかりによって海に連れていかれることになります。
    そこでミーナよりも人間に近い他人が所有するスーパーミーナと出会い、人間とロボットの垣根を越えた微笑ましい友情が生まれます。
    料理に特化したタクマのミーナは固い材質で無表情ですが、何の問題も無くお互いに愛し合っていることに感動します。
    実際にこの段階までAIが人間に近くなったら、別種の知的生命体として愛情を含めた交流が可能になるのではないでしょうか。
    一歩ずつゆっくりと、彼らが幸せになってくれることを心から願います。
    3巻にも期待します。

  • 上位機種のスーパーミーナと友達になったり、ミーナのバージョンアップをする巻。
    いやー、素晴らしいですねこの作品。
    凄く好きな感じだし、今風な感性の作品だなとも思います。

    ◆物語の広がり
    1巻はタクマの周囲のエピソード中心でしたが、その外側の描写がされて、世界が広がったように感じます。
    個人的な感覚としては、読み切りぽかったのが連載感増してきた感じ?
    ロボに対する社会の感覚が少し掴めたような気がします。
    スーパーミーナを家族と思っている少年が出てきたり、所有者がミーナを人間視している場合についてミーナシリーズの製造元でマニュアル化されていたり、「そういう感覚、普通にあるものですよね?」という世界感を感じました。
    あと、ギャグっぽいけど、妹アカリの彼女の話が出てくるなど、レンジの広い作品ですよね。
    「ロボの心」じゃなくて、もっと本質的な話をしているんだと感じます。

    ◆ミーナの髪型についての妄想
    ある程度パターンはあるにせよ、バリエーションがあるミーナの髪型。
    これ、(状況別でも分けているとは思うけど)複数の髪型を試しつつタクマの反応を見て、タクマの喜ぶ髪形を模索しているのでは、と妄想しています。
    「タクマを喜ばせたい」という感情的な目標に対して、「総当たり的に様々な髪型を試して統計情報を集める」という論理的な解決手段を採っているんじゃないかなぁ。
    そう考えると面白いので、この案を推したい。

    ◆ミーナの特異性
    西園寺さんちのスーパーミーナも、家族に愛を注がれて心があるように見えるの、良いですよね。
    プログラムされた表情豊かな反応という見方もできると思うけど、リヒトくんとの関係性を見ると心を持っていることを信じられる。
    昔だと、「主人公のロボが唯一無二なんだ! そこに特別な愛があるから!」という話に価値があるように感じたかもしれないけど、今は世界唯一でなくても愛があることが大事だよね、という感性で見れているように思います。
    無論、多分タクマのミーナは何か特別なんだろうし、物語的なミステリーがそこに在るのでしょうが、正直作中で解明されなくても全然問題じゃないなと感じます。
    そもそも、タクマがミーナを買ったのも、ただ利便性を上げたかっただけですしね。
    「ニセモノの錬金術師」や「スーパーカブ」(後者は別作者)でも利便性を求めたこときっかけの物語ですし、特別でないきっかけで人生が大きく変わるという感性がコモンセンスになってきているのかなと感じます。

    ◆その他雑記
    ・前巻でも思っていたんですが、タクマたちの理解者として身近な人物(妹)が出てくるの良いですよね。
    ・たまに見下ろし気味に話すミーナが好きです。

  • これは良い異種カップル。

  • ミーナちゃんの上位モデル、スーパーミーナちゃんが登場します。
    さらに今回、ミーナちゃんは、どうやらはじめてのアップデートをむかえるようで……?
    ひとりぐらしに戻ったタクマくんのもとに、新たなロボットもやってきます。

    『次にくるマンガ大賞2020』コミックス部門15位を受賞。
    異才・杉浦次郎が繊細な筆致で綴る、感情をゆさぶる物語。

  • スーパーミーナと友達になったり、たぶんバージョンアップされたりな巻。

    ミーナちゃんも表情豊かになれば良いのにと思う反面、それってミーナちゃんとしての魅力は半減じゃないか?とも感じるメンドクサイ漫画。
    ぶっちゃけ冷静に読むとタクマがとても気持ち悪いので、そういった面は見ないフリをして読むべき漫画。
    カタログの件とか読むと、タクマって考え方とかめちゃくちゃしっかりしてるんだけどね。

    スーパーミーナすげぇな。
    泣いたり赤面までするのか。
    進化しすぎじゃない?
    でも、日本の科学者・技術者ならやりそうではある・・・。
    あと、妹ちゃんオッパイ柔らかそうね。

    ミーナちゃん策士。
    でも、半分 (50P) だと 70P のデラックスオプションセットには足らないぞ。

    ミーナちゃんのピース(手の甲を相手に向けるやつ)は外国人に見せると殺し合いになる可能性があるから注意だ。

    センジュは、持ち主が人間視してる場合には人間として扱うことって条件があるんだから規約違反やろ。

    で、最後そこで引きなのかー。
    ミーナちゃんがどんなグレードアップを選択したのかわかるのは(コミックス派は)数ヶ月後かぁ。
    話の流れからしてデラックスオプションセットではないだろうし、帰ってきたミーナちゃんは表情なさそうだし。
    こういう場合、カタログの隅にヒントが出てたりすることも多いんだけど、サブアームと性別変更くらいしか載ってないな。
    (ドリルは対象バージョンが違うので除外。)



    昔、『火の鳥』の宇宙編だったかで人間は脳の寿命が150年くらいなので、外側をどんなに若返らせてもそれ以上は生きられないって描かれてたんだけど、240歳ってのはどういう理屈なんだろう?
    手塚先生って(漫画的演出として)わりと科学方面でテキトー描くこともあるから、もしかして脳年齢150年ってのも根拠がないんだろうか?

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