世界のニュースを日本人は何も知らない2 - 未曽有の危機の大狂乱 - (ワニブックスPLUS新書) [Kindle]

著者 :
  • ワニブックス
3.41
  • (0)
  • (20)
  • (17)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 150
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (170ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「アメリカにイギリス、イタリアに住み、これらの国で仕事をし」、日本でも就労経験があり、出張や旅行で世界を飛び回っている著者が語る「世界のニュースを日本人は知らない」第2弾。2020年12月発行。

    日本しか知らない左翼系マスコミ(by 著者)が伝える歪んだ海外情報の間違いを正すとともに、日本に居るとなかなか気付けない日本や日本人の素晴らしさを語っている。
    「前半は二〇二〇年一月から八月にかけて、主に日本の〝外〟で起きた新型コロナウイルス関連のトピック」、後半は欧米の劣悪・高額な教育事情、イギリス王室ゴシップ、日本以外の国の厳しい貧富格差、世界の国々の残念な国民性、日本コンテンツの強さ・米国紙テック産業の実態を取り上げている。

    やや旬を過ぎた感のあるコロナ騒動だが、コロナへの対応を通して著者が辛辣に描く欧米各国の国民性が面白かった。

    「実に自己チューで、自分を正当化することを恐れておらず、厚顔無恥、説明責任もありません。そして、他人に責任を押しつけまくります。ダメになれば後任者に丸投げし、自分は給料やボーナスをもらってさっさと逃げる。 こうしたことはアメリカやイギリスの職場でよく見かける光景です。日本人のように、謝罪する、責任をとる、腹をくくる、そういった対応がないのです」、「「海外は失敗に寛容」とよく言われますが、これは、実は大きなウソッパチです。特にアメリカとイギリスはその反対です。失敗には厳しいので常に気を許せません」、「ルールや手順をつくっても、欧米の人々は先ずそれらを無視することが前提になっています。なぜなら、彼らは人に命令されることを大いに嫌うからです。…彼らはあらゆる抜け穴を探してルールを破ります。そして必ず嘘をつきます」、「日本のリベラルな人々は、欧州はボランティア活動や人権擁護が素晴らしいと称賛しますが、あれもすべて自分のためです。社会に貢献しているふりをすれば自分のイメージが善くなるからです」、いやはや。

    こうしてみると、確かに日本は平和で住みやすい国なんだな、と改めて感じる。ただ、同調圧力が高くて窮屈な日本がベストかというと、それも何だかなあ。欧米を無条件で礼賛する(その返す刀で日本をこき下ろす)マスコミの安易な風潮、何とかならないものか。

  • 本屋で見つけてその日のうちに一気に読破
    ちょっと著者の日本贔屓を感じつつも、日本って住みやすい国なんだなというのがいちばんの感想
    経済格差もまだ小さいし、何より私が日本で暮らしてきたから人やサービスへの期待値を正しく持てる。
    また仕事をする中で国民性vsその人自身の性格のバランスにもやっていたけど、国民性も長い歴史や今の現状の中で生まれた性格(後天的)なのかもと思うと、素直に捉えやすくなった

  • 【完】いゃあ、今回2冊目の本でしたが、相変わらず面白い見解。

    米国が興味関心を持っている英国!そそ、感覚は私が北米に住んでいた時の感覚と一致!

    同じ英語を話すのに米国から見た英国は表層的なもの、そうセレブな感じ。消費財としか捉えてない。

    英国人が伝統や品位を重んじる感覚は全く違う言語の日本人の方がより理解ができるという。これは、やんごとない家にお生まれの方の著書にもあった。

    だから、米国女優メーガンが英国王室に嫁ぎ離脱した一連の騒動は起こるべくして起こったこと。米国人には英国人が怒っているのが全く理解できない。なるほど納得。

    フィンランドの教育について日本国内ではブームになったが、あれには私は疑問を持っていた。特に北欧推しがブームになっていることに違和感があった。私が見聞きした情報とは違ったから。思っていた通り、政治的な推し活やキャンペーンが繰り広げられていたことを知って腹落ちしたところだ。

    コロナ禍においても世界の情勢、防疫の情報などアンテナを立てて自分から情報を得ることは命を守ることに繋がり大事ともまとめていた。

    自衛隊式手洗いを改めて見直して手を洗ってみたら、スッキリさっぱり。

  • 日本人が漠然と持っているイギリスやアメリカ、フランス、北欧諸国など各国のイメージを覆す、現代の海外の最新事情。

    マスコミや「有識者」が日本を落として言う「海外では…」がどれだけ正しく現実を反映していないかに気づける情報がたくさん。(だから日本最高!とかではなくて、日本に問題があるのと同じで海外には海外の問題があるということ)。

    コロナ禍で出た2冊目だったようで、コロナ対策の違いにも焦点が当たってる。

    それにしても、イギリスの治安悪化については気になっていたけど、わたしが思っている以上に一部でヤンキー化が進んでいるようだ…

  • 『#世界のニュースを日本人は何も知らない2』

    ほぼ日書評 Day703

    Kindle Unlimitedで。逆「出羽守」みたいな本だが、評者が知見のある米IT業界の話等を見る限り、まったく検討はずれのことを書いているわけではない。
    コロナ対応の話や、オンライン学習の話等も、同程度の信頼性は持って読んで良いのだろう。

    振り返って日本のマスコミの報道やワイドショーといったものの、偏向、切り取り度合いの酷さも、よくわかる。

    隙間時間つぶしには良い。
    ちなみに、このシリーズは5まで出ているようだ。よく売れるのだね!

    https://amzn.to/44obT77

  • 知らないことが書いてあったけれど、それほど重要だともお思わなかった。

  • 第2弾。2020年の発刊で、新型コロナウイルスのパンデミックでの世界の状況が多く含まれていました。

    知っていることも多かったけれど、いろいろな国での「生活」をしたことがある人の体感が書かれていることがありがたい。

    1つ1つのエピソードも興味があったけれど、世界のニュースを私なりに収集していくことが重要なのだとの啓発になりました。

    とりあえず、続けて読んでみようと思ってます。

  • 第一弾に続き、知らない事、勘違いしていること、得意に勘違いしていることがたくさんあった。人は思い込みにより行動する事が往々にしてあります。命に関わることでなければそこまでのリスクはないにしろ、遠回りをしていたり、損していることもあります。また、若い世代に伝えて行くにあたり、嘘を言ってはいけません。WEB上に溢れている情報をちょっとみただけで「知ってるつもり」はいけませんね。
    読み進めながら、イギリス人の人格について、私の頭の中でまとまらなくなってしまった。

  • ありがちな日本はやっぱりすごかった的な内容がメイン。
    アニメや文化、慣習的なものを海外に住む筆者の経験に照らしながら紹介するスタイル。
    確かに日本にいてはわからないことがあるなと思いつつも、逆にそれだけではないよね?と言った疑問にもつながる。

  • 私の知らない世界の事情がわかって面白かった。
    ある側面だけのイメージで世界の国々と日本のことを比較してはいけないんだなと思った一冊。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

谷本真由美(たにもと まゆみ)

著述家。元国連職員。
1975年、神奈川県生まれ。
シラキュース大学大学院にて国際関係論
および情報管理学修士を取得。
ITベンチャー、コンサルティングファーム、
国連専門機関、 外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。
日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。
ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)
として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。
趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、
漫画、料理。
著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、
『日本が世界一「貧しい」国である件について』(祥伝社)、
『不寛容社会』(ワニブックスPLUS新書)など多数。

「2022年 『世界のニュースを日本人は何も知らない4 - 前代未聞の事態に揺らぐ価値観 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷本真由美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×