動物園・その歴史と冒険 (中公新書ラクレ) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本で、娘の健康診断のつきそいの待ち時間に読みました。かなり読みやすい本だと思います。
    動物園という施設の始まりと、その社会的な立ち位置や、歴史などの基礎知識が学べる良書だと思う。
    社会変化によって動物園は、それまでの在り方と違った形になりつつあるという論と、その方向性についても簡潔に取り上げられており、この部分を掘り下げるとなると難しさを感じる。
    この本でつくづく感じたのは、動物園・そこで飼育されている動物たちというものが、実はとても不安定な立場にあり、恐ろしいほどの理不尽さがあるのだということ、先のふたつの大戦での悲劇などを踏まえると人の業を感じざるを得ない。
    それとはまったく違うが、本文中に以前出先で購入した本のタイトル『はずれ者が進化をつくる』が出てきて、思わぬ場所で顔見知りにであったような、不思議な楽しさを感じた。

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著者プロフィール

1979年兵庫県生まれ。関西大学文学部准教授、関西大学博士(文学)、ドイツ民間伝承研究・西洋文化史、ひとと動物の関係史、主要著作に『動物園の文化史――ひとと動物の5000 年』(単著 勉誠出版 2014年)、『ファウスト伝説――悪魔と魔法の西洋文化史』(単著 文理閣 2009年)、『ドイツ奇人街道』(共著関西大学出版部 2014年)、『グリムと民間伝承――東西民話研究の地平』(編著麻生出版 2013年)。

「2015年 『欧米社会の集団妄想とカルト症候群』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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