マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか (サウスイーストプレス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 子どもの登校しぶりをきっかけに、マレーシアに移住して過ごした8年間の記録。
    海外に移住したり、何度か転校したり、ホームスクールに切り換えたり…親としてはかなり勇気のいる決断だっただろうと想像しながら読んだ。
    一方で子ども側の立場に立ってみると、自分の気持ちや感性を大切にしてくれる大人が周りにいて、すごく羨ましいと思った。


    『振り返ってみて思うことは、いつも答えは子どもの中にあったのだな、と言うことです。』
    あとがきの言葉が印象的だった。


    マレーシアとは関係なく、教育に興味がある人は読んでみると面白いかも。

  • 多くの日本人が型にはまった環境ですぐ頭打ちする環境で学んでいる間、東南アジア地域ではぶっ飛んだレベルの子供が自由に学ぶ環境が与えられている。
    これでは日本がアジア下層になるのは時間の問題だと思った。

  • めっちゃ面白かった。
    自分の人生を、幼少期からしっかり自分で考えて自分で道を決めていくことって素晴らしい。

    つい親は自分の常識とか、自分の経験だけで色々と子に押しつけてしまうことが多いと思う。たとえば、不登校になってもなんとか行かせようとしたり、やりたくない宿題を無理やりやらせたり。
    また、自分が経験してないことをさせるのを嫌がったり、失敗しそうなことを事前に修正しようとしたりもすると思う。でも、自分で決めて失敗して色んなことを考えて沢山経験することの重要性がすごく伝わった。

    自分の子は何が好きか、何が楽しいか、どうしたいか、しっかり観察して好きに生きてほしいと思った。

    ただ一方で、何も考えずにレールに乗って生きていくことが幸せな人もいる。
    つい自分は何も考えずに平凡に生きてきたから、子には大きく羽ばたいてほしいと思ってしまうが、子をしっかり観察して自分の選ぶ道を応援していこうと思った。

  • 教育についてマレーシアでの体験のお話です。とても面白い内容でした。「誰にでも合う完全な教育は存在しない」という考えは、目から鱗でした。ダイバーシティ(多様性)を求めている現代では、学校も選択できるほうが理にかなっていると思いました。「学校が嫌ならやめる」というのも有りだと思います。

  • 久しぶりに、目から鱗というか、価値観がひっくり返されるような本に出会った。
    わたしも子供を持つ身であり、当然のように日本の教育をベースに子育てを考えていたけれど、何て狭い範囲で、自分の経験をベースにしか考えてなかったんだろうと反省、、
    教育環境も選択肢も、自分の知っている範囲を遥かに超える多様性がある。親にできることは、子供のことをよく観察するくらいなのかな、、

  • 好奇心と英語さえあれば自由に学べる

    いわゆるいじめが日本人と韓国人がしがちってのが気になる。抑圧と我慢の文化?

  • 珍しくKindle渡されて1日だけ無料だから読めるとこまで読めと。著者の別の著書の自己評価が意外と高かったので、覚悟決めて一気に読んだ。特にマレーシアの話ではない。年齢が上がれば上がるほど、それはもうボーダーレスでグローバルな現代の教育環境そのものの話。絶対条件は英語と好奇心。特に後者は日本の学校教育だと殺されがちなので細心の注意が必要。英語はまぁ、2,3ヶ月フィリピンにでも行きますかね。でもさ、この教育環境エイジフリーでもあんのよね。育児書であると同時に、自己啓発書w
    ともかく、子どもがそのときハッピーかどうかが大事。将来の天国を夢見てとか言いながら、今地獄ならそれは地獄でしかないし、その先に待ってる天国と呼ばれる場所はハッピーとは関係ない何かだ。
     中学辞めてホームスクールで専門に絞ったのに、大学目指して普通の高校行くのは良い話。どこがと言えば、その高校にはダイバーシティがある訳よ。一度は数学しかやらねって決めた跳ねっ返りで学校生活落伍者の中学生が、それでも進学したいと思えるくらいには。そんな高校多分、いや確実に、日本にはないよ。  
     マレーシアである必要も、英語圏である必要も、欧米である必要すら多分なくて、要は日本(と韓国)でなければオッケーってことなのかしらね。為政者の考える日本の教育の目的を前提とすればなかなか良くできたシステムだが、その前提は教育を受ける個人を幸福にすることにはなんの興味もないのよね。みんな気付いてると信じたいけど、信じきれないのだよ。教育移住はこれからも増えるけど、移住しなくても頑張れば同じ環境を国内で作ることも可能かな。

  • 日本で小学校に馴染めなかった息子を連れてマレーシアへ。そこでいろいろな学校や学び方を経験して自ら学ぶことの楽しさを知ったという8年間の記録。
    学校へ行くだけが勉強ではないという新しい視点を得ることができた。

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