Numbers Don't Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ! [Kindle]
- NHK出版 (2021年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (439ページ)
感想・レビュー・書評
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統計データをもとに7つの視点から、世界の現状と全体像を読み解いた本。
統計データは世界の現状を読み解ける最強のツール。ただし、データの提示のやり方や読み解き方次第で、データの見え方は変わってきます。データを見るときは、そこを理解しておくことが大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても興味深く最後まで読めた。
それぞれの数字についてはさらに詳細に元文献にあたる必要がある(条件や調査方法などをみる)必要はあるが、全体的な方向性としては理解できた。 -
私の目的とは違っていたので後半は斜め読みしました。さまざまな角度からの数字が紹介されていて、そこから読み取れる筆者の方が考えること認識が書かれています。正しい引用元を見つけること、そしてその数字と言う事実をどう捉えるかは人次第、ということがポイントかと思いました。
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数字をもとにして、新しい世界の切り口を期待したが、当たり前のことが多くてちょっと興ざめ。IEEEスペクトラムの連載を単行本化したとの後書きで納得。切り口は良いものもあるが、掘り下げが甘いものは、字数が限られたコラムだからか?
数あるトピックの中で、数字をみて気になったのは以下。
・地球温暖化対策で、電力供給を再生可能エネルギーにすることに成功してきた(1992年0.5%から2017年4.5%)数字の内訳は、水力発電の賜物。
太陽電池や風力やるより先に、既存技術での対策を再考すべき。
・全世界の最終エネルギー消費のうち電力は27%で、製鉄やセメントやアンモニアをつくるための熱をどうするかはまだ解がない。これらも電熱で補うとすると、電力が全然たりない。
→再生エネルギーでつくった電気を貯める技術開発を急がないと、エネルギーの効率的消費ができない。石油に代わる貯蔵可能で輸送可能なエネルギー源をさっさと決めて、インフラ開発をしないと温暖化対策時間切れになりそう。候補は水素かアンモニアか、はたまた別のものか?うだうだ議論してないで実証プラントを具現化した国が次の世界を制するであろう。 -
数字はうそをつかないというタイトルだが、数字に偏っているわけではなく、教養書という印象。
訳がいいのかとても読みやすく、結構なボリュームがあるがすんなり読み終わった。 -
感覚としておぼえていた数字が異なっていたものがあり、かなり新鮮であった。