- Amazon.co.jp ・電子書籍 (338ページ)
感想・レビュー・書評
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負の連鎖というのは、なんの罪もない赤ちゃんが自分の力で断ち切らないといけないという理不尽な世の中
最終的には、温かみのある展開で良かったです
ドラマや映画化とかしても見応えありそう
裁判の進行の説明も丁寧で、わかりやすかったです
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暴走弁護士のタイトルはそぐわない内容である。凶悪な犯罪を犯した女性を如何に刑を軽くするか、生い立ちから当時の心境まで徹底的に調べ上げ、弁護側の証人に法廷で証言してもらう努力と執念の物語。裁判にまつわる専門的用語も多くて馴染めない人もいるかも知れない。
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悪い女のようでもあり、そうでもないような。心に引っかかっていること、人のために、自らを犠牲にする。なかなかできない。犯罪の方向で解決しようとするのは賛成できないけど。
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暴走族上がりのポルシェを乗りまわす暴走弁護士の物語、第二弾。
「夫の姿が見当たらないんです。海に落ちたのかもしれません」という明日香が電話するところから、始まる。夫は、覚醒剤常用者で、アルコールを飲み、そして、睡眠薬も飲んでいた。そんな状態で、釣りに行くと言っても、歩けるかどうかが疑わしかった。
そして、保険金も5000万円はいっていた。明日香に殺人容疑がかかるかもしれないからと言って、暴走弁護士真行寺悟に弁護を依頼しにくる。本当のことは何も言わない明日香。警察は、明日香が覚醒剤を使用しているのではないかと疑い、別件逮捕。
明日香は、家庭内DVにもあっていた。夫の検死では、海水で溺れていることは、判明した。
ところが、夫の飲んでいた海水は、確かに海と同じ成分であったが、ほんのわずかに家で使用している入浴剤が入っていた。家の浴槽で沈めてから運んだのではないか?保険金目当ての殺人として、逮捕される。さらに、高速道路で、父親を助手席に乗せて、壁に激突。父親は交通事故で死んでいた。保険金も5000万円でていた。警察は、夫殺し、そして父親殺しとして、明日香を逮捕する。
死刑は免れない。父親も、仕事をせず、金をせびりにくる。夫もヤクザであり、同じように金をせびり、暴力をふるう。そして、明日香は、二人の殺人を認めてしまう。
そんな中で、暴走弁護士は、明日香の生い立ちから、何があったのか?なぜそんなことをするのか?ということを調べる中で、ある事実を突き止めるのだった。
母親に殺されかけた幼い時の記憶、そして、お守り。それが、事件解明に繋がって行く。
ふーむ。久しぶりに、本を読んで、泣いてしまった。まだ、涙腺は生きていた。 -
説明的な文章ばかりでつまらないと思う人もいるかもしれないが、わたしはだからこそ感情移入できたと思う。同じ説明が言い換えられながら何度も出てくるから、自然と背景を覚えてくるし、すると自分なりにこうなんじゃないかとか、こうなるんじゃないかとか、いろいろ推測しながら感情移入できる。
弁護士目線での語りで、感情的になるところは一切なく、プロとしていかに被告を救うか、にひたすらこだわって仕事していてとても良かった。世の中こんな弁護士ばかりだったら救われるよね。他の人も言ってたけど、別に暴走はしてなかったように思う。
初めは事故かと思って、次は冤罪かと思って、かとおもったらほとんど警察や検察の推理通りだったから優秀だなとも思った。でも、どういう背景と心情で事件が起きたのか、に関しては、この弁護士くらいしつこく掘り下げていかないと見えてこないものなんだな、と。 -
とてもよく取材されていることがわかる本。ただ、説明的すぎるため、冗長に感じてしまいました。
先の展開が気になりましたが、ちょっと殺人の動機はオーソドックス。
展開が読めると、ちょっとだるい感じがしました。 -
読みやすかったです。
後半から、テンポが良くなった。 -
裁判関係の漢字がすごい読みにくいけど面白かったよ
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読みやすかった。
展開が枝分かれしないところも良かった。