関係人口の社会学-人口減少時代の地域再生 [Kindle]

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  • 大阪大学出版会
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  • ・地域再生主体=主体的に地域課題を解決する人
    ・主体性=自分ごとスイッチがオンになった状態であり、当事者意識を持っている状態
    →関心を持つ内容が社会課題であり、その地域課題を解決をするよそ者が、地域再生主体としての関係人口(関係人口=特定の地域に継続的に関心を持ち、関わるよそ者」
    ・背景:現代は人口減少社会。地域再生の主体が不足もしくは不在
    →だからこそ、地域再生の主体になっていない、つまり地域再生に当事者意識を持っていなかった人が主体性を獲得した、地域再生主体として形成されることに意義がある
    →関係人口が主体性を持って特定の地域課題に向き合うことで、その地域住民に対して質的な変化を起こしていく
    ・関係人口が地域再生の主体として形成されるための3つの条件
    ①関心の対象が地域課題
    ②その課題に取り組むことで地域と関与する
    ③地域住民と信頼関係を築く
    『関係人口の社会学』位置3284

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    ターゲット
    ・ふるさと難民:都市の若い世代で、関わりやつながりへの希求→社会関係資本に価値を感じ求める人が生まれる

  • ・りっぱな過疎の村づくりをしてみせる
    ・過疎:人口減少のために一定の生活水準を維持することが困難になった状態
     防災・教育・保険などの地域社会の基礎的条件の維持が困難になり、それとともに資源の合理的利用が困難となって地域の生産機能が著しく低下すること
    ・地域過疎サイクル:地域課題の顕在化⇒地域住民の「心の過疎化」⇒地域再生主体の未形成⇒地域課題の未解決による状況の悪化⇒
    ・地域づくりの足し算と掛け算
    ・よそ者効果:地域の再発見効果、誇りの涵養効果、知識移転効果、地域の変容を促進、しがらみのない立場からの問題解決
    ・にぎやかな過疎
    ・地域再生サイクル:地域課題の顕在化⇒関係人口の地域再生主体としての形成⇒地域住民の地域再生主体としての形成⇒地域課題の創発的解決

  • 関係人口の社会学 田中照美 大阪大学

    中身はともかく
    四角四面の文章で訴えて来るものを感じないので
    自然と流し読みしてしまいました

  • いわゆる地方創生で成功した島根の事例などを分析した本。
    「よそもの」がどうやって地域の人たちを巻き込み、活性化したのかが詳細に綴られていて、地元が島根なのもあって興味深かった。
    ただ、大局的に人口減少社会に各市町村がどう立ち向かうべきなのかには踏み込んでおらず、議論が物足りない印象。

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著者プロフィール

島根県浜田市生まれ。大阪大学文学部卒。1999年、山陰中央新報社に入社し、琉球新報社との合同企画「環(めぐ)りの海−竹島と尖閣」で2013年新聞協会賞を受賞。2014年秋、同社を退職し、フリーのローカルジャーナリストとして、変わらず島根に暮らしながら、地域のニュースを記録している。
主な著書に『関係人口をつくる―定住でも交流でもないローカルイノベーション』(2017年、木楽舎)、『未来を変えた島の学校―隠岐島前発ふるさと再興への挑戦』(共著、2015年、岩波書店)など。2018年度総務省ふるさとづくり大賞奨励賞受賞。2020年、大阪大学大学院人間科学研究科後期課程修了。博士(人間科学)。2021年4月、島根県立大学地域政策学部准教授に着任。また、過疎の発祥地から「過疎は終わった!」と問い、百年続けることを掲げる年刊誌『みんなでつくる中国山地』プロジェクトも仲間と始めた。

「2021年 『関係人口の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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