君の話 (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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  • ナノマシンで自分の過去の記憶を追加したり削除したりができる世界。孤独な主人公の青年の記憶に追加されたのは、美しい青春の思い出となる幼馴染の少女。ところが、実在しないはずのこの少女が現実世界に現れ、本当の恋物語が始まります。

    少女のイメージが、なぜか「からかい上手~」の高木さんになってしまいました。

  • A面→B面という重層な物語
    さらに進む展開の悲しさ
    言語感覚のチューニング具合が面白かった。

  • レーテ飲む生まれる空白義憶とレコードでさぁ満たしてしまおう



    優しい嘘の話。

    嘘を嫌っていた男の子が嘘によって癒され、嘘によって癒していく。

    記憶の改変が簡単に行われる時代。羨ましいなぁと思ってしまう。嫌な記憶が消えたらきっといまの私ではなくなってしまうけれど。そういう選択肢があってもいいよね、と思った。逃避かもしれないけれど、与えられた傷に向き合うのは当人だけって辛いことだと思う。

  • 独自の世界観があり、専門用語もあり入り込みにくいかもしれません。
    またストーリーについては暗く、重いのであまり好きではありません。
    不器用な人間をありありとは描けているとは思います。
    またそんな不器用な描写が人間味があり共感でき、惹き込まれる部分があります。
    著者の語彙力や表現力は高く、読み応えはかなりあると感じます。

  •  最初の辺りは単調で、どう展開していくのだろうとイライラしたが、B面に移って話の面白さと切なさに胸がきゅうっとなった。
     「義憶」というアイデアがまず面白いし、話し手が交替することで見えなかったものが見えてくる展開が上手い。記憶を失っていく恐怖が切実に描かれていて、後半はあっというまに読んでしまった。上手いです。

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著者プロフィール

WEBで小説を発表していた作家

「2015年 『僕が電話をかけていた場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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