警視庁アウトサイダー2 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • いいところまできているのに火事だなんて。3に続くということかぁ。

  • 続編を読むつもりはなかったのだが,kindle unlimited対象になってたのと,ドラマが放送され始めたので読んでみた。ドラマの方は原作を面白おかしく脚色してて不愉快なのでもう観るのをやめようと思っているが。
    3話構成。1つ目は,ある女性が駅の階段から転落して気を失ってしまう。その女性が架川の娘愛理の同級生の母親だったこと,病院に運ばれて依然意識不明で娘は誰かが突き落としたのではないかと疑っていることから架川達が巻き込まれる。
    その紺野という女性の身辺を調べていて,今野がアニメイベントの会場で起こった未解決の殺人事件を調べていたことがわかり,成り行きでそちらの事件にも首を突っ込むことに。2つの事件(事故?)にはどんな関連が。そして未解決事件の方は解明できるのかという話。
    2つ目は,とあるアパートの建設予定地で作業中に白骨死体が見つかる。死後5年は経っているもので,被害者には行方不明届もでている。遺体の頭部には銃創があり,ヤクザのやり口と見られ,被害者もヤクザらしい。被害者の所持品の中に何故か刑事課長・矢上の名刺があった。矢上は架川と蓮見のペアのこの楠本殺しの捜査に参加する。果たしてこの男はどういう経緯で殺されたのか。矢上との関係は? という話。
    3つ目は,このシリーズの縦軸となっている蓮見の実の父の事件の話。架川は蓮見に相談もなく突然休暇を取り,服役中の蓮見の父・梶間優人と上越刑務所で面会に行った。その帰りに,事件のあった長野県春蘭市を訪れて,関係者に話を聞く。そして梶間優人が殺したとされる歌川チカの勤めていた高級クラブ・コフレで起こったNo.2ホステス失踪事件に巻き込まれる。一方東京に残っている蓮見も事件の重要人物に接触を図るが,さて何がどこまで明らかになるのか,という話。
    1,2話とも,扱われる事件が微妙に地味で,今ひとつ引き込まれるものがない。それがこのシリーズの弱点と言えるかも。

  • なりすまし刑事、蓮見と、元マル暴刑事、架川。コンビの関係も徐々に本物に…。蓮見の事件の真相解明は、まだ遠い?

    「警視庁アウトサイダー」の続編。



    なりすまし刑事と元マル暴刑事のコンビだが、

    ギクシャクしていた二人の関係も、徐々にだが、変化してきたような。



    だが、父親の事件を探ろうとする蓮見が、

    架川を完全に信用し、頼ろうとするには、まだまだ時間がかかりそうだ。

    その二人の行き違いに、たまにイライラさせられるのだが。



    ただ今回、架川が、蓮見の父親に面会に行くなど、

    一歩踏み込んだ行動を起こしていることで、また、

    その関係に進展が見られるのだろう。



    蓮見の事件も、ぼんやりしていた悪い奴らの顔が、少しずつ見えてきているが、

    スパイの存在が、事件をかき乱しそうで、続編が待ち遠しい。

    だが、テレビドラマと違って、「続きは来週」というわけにはいかないので、

    う~ん、こういう形は、体に悪い。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞しデビュー。同作は書籍化され大人気シリーズとなり、ドラマ化、舞台化、コミック化された。他著に「モップガール」シリーズ、「アー・ユー・テディ?」シリーズ、『チャンネルファンタズモ』『ご依頼は真昼のバーへBarホロウの事件帳』『風が吹けば』『桜田門のさくらちゃん』『学スクール園王キングダム国』『ゴールデンコンビ 婚活刑事& シンママ警察通訳人』「メゾン・ド・ポリス」シリーズ、『警視庁レッドリスト』などがある。

「2023年 『警視庁アウトサイダー The second act 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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