プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 上 に記述(こういう仕様ということは、上下巻で、別々に感想書く人って多いのか?)

  • トライアンドエラーの連続はテーマの上で仕方が無い事だが作品としてはやや冗長を感じた。
    上巻を読んだ時は過酷な環境下にいてユーモラスな語り方をする心に余裕がある頼りになる主人公だと思ったが、下巻でヘタレ野郎な部分が露見して、そのウジウジ具合に苛立ちを覚え、その苛立ちは終ぞ消えてはくれなかった。我が身かわいい人間が子供を盾にして安全圏に逃げ込もうとするのは滑稽だ。最後の選択に至るまでのヘタレ具合を見ているとどうにも独り善がり行き当たりばったりな印象を受けてしまった。
    ロッキーが上巻と変わらず勇敢な良き友であってくれたのが救いだ。主人公がロッキーを見捨てたらラストまで読む事が出来なかったと思う程度にはロッキーの明るさが愛おしかった。
    王道に良いラストだった。

  • 藤子・F・不二雄先生の絵柄で読むのがおすすめです

  • ロッキーとのファーストコンタクト周辺が1番面白かった。視覚ではなく聴覚で周辺を理解していること、強い重量のアンモニアに囲まれた星で重金属の身体を持つこと、寝る時に見守っていて欲しい生態など‥
    「しあわせ」「〜、質問?」など独特の話ぶりはちょっとかわいい。
    その後のアストロファージを食べるタウメーバの発見と捕獲、それぞれの母星近くで適応する個体の培養?、キセノナイトを通り抜ける個体の発見とロッキーの船への引き返しなど、見せ場はいくつも用意されているが飽きてきた。
    アンディウィアーの主人公はみんな性格が同じ。しんどい時にジョークを飛ばし、問題解決能力がやたら高い。面白いがトントン拍子に進みすぎて途中からダレるところも。
    最後はロッキーの星で自分の培養肉を食べ(オェー)、かの星の中学生に科学を教える生活
    とはいえ、やっぱりワクワクしたので映画化も楽しみにしています。

  • 科学知識もセンスもゼロなので正直細かいところは理解できなかった

    でもロッキーと一緒に困難を乗り越えていくところがとても面白くて後半はぐんぐん読めた
    ロッキーが大好きになってしまっていたので助けに向かってくれて本当に嬉しかった

  • 異星の民のために、いやロッキーのために、自分の命を投げ出す選択をするなんて、、ここに至るプロセスがどうしようもなく友情を育み、どうしようもなくこんな結果になってしまった。
    こんな友達が作れるほど、互いの価値観をこれでもか!と試される状況に陥るのは、勘弁願いたいが、これほどの人生が送れるのは、うらやましくもある。ある意味ヘタレの主人公が、こうするしかなく結果英雄的な行動を取っている(しまう?)のは、面白い。
    あえて、主人公はヘタレであるとして、彼がこれほどの行動を取れた理由を考えると、科学は!好奇心は!偉大である。ということにした!

  • 大変面白く、あっという間に上下巻を読破。

  • 最高だった。
    映画を観た後にすぐに外に出たくないのと同じように、読み終わった後はしばらく何もしないでこの本のことを考えていた。
    下巻の後半はAudibleなのに他のことができなくなるくらい没入できた。

    SFや宇宙に興味がある人なら間違いなく楽しい本。ナレーターさんもストーリーと合っていて本当に良かった。

    この本はネタバレなしでは何も書けない、というか何も知らずに読んだ方が絶対に面白いと思う。
    2026年の映画化が楽しみだ。
    多分その時には私の頭は良い感じに内容を忘れるだろう。
    Audibleにて。

  • びっくりするほど丁寧でハイレベルな『E.T.』であり『ドラえもん』であり『スティング』でした。
    こんな壮大なバディものは初体験。気持ちいい!

    名作映画『オデッセイ』(原作書名『火星の人』)の原作者の作品で、あの名作に近い設定や描写はたくさんありましたが、まったく違うストーリー。
    今年、映画化されるそうなのでとても楽しみです。

    とは言え、「これ、どうやって映像にするの?」「こんな壮大な話、どうすれば3時間以内に収まるの?」という疑問は尽きず。
    少なくとも、わたしの持っていた“宇宙人”観は完全に崩れました。

    どこかで勝手に思い込んでいた「目がある(互いを視認でき視覚情報を共有できる)」「同じ空間に存在できる」「似た温度や大気の中で生きられる」という異星人観を丸ごと覆されて、「そっから!?」という絶望。
    しかし、それを丁寧に擦り合わせて行く、決して諦めない意地と知性のチャレンジに次ぐチャレンジの過程の面白さと、そうせざるを得ない、二つの生命体の切羽詰まった前提ストーリーのリアリティ。

    こんなに壮大な話を、どうやって映画にするんだろ? きっと、映画を観たら原作を読みたくなり、原作を読むと映像で観たくなる作品です。
    今なら、映画公開前に読めますので、ぜひ。

  • 良かったねぇロッキー。
    「グレース、質問!?」には涙がちょちょぎれてしまったよ。金属製蜘…略だけども、見た目は慣れだから。
    未知との遭遇からの未知との友情、そして互いの星の全生命の救済。ストーリーが面白くて、科学的知識が乏しくとも、記憶喪失の元教師だったグレースのおかげで状況説明に無理が無くてとても楽しめた。

    興味の為に命をかけがちなサイエンティストにしては、まとも寄りだったグレースの宇宙への叩き出され方は不憫だったけど、ストラッドの冷酷無比で効率的な愛情表現が全人類を救った。だけど地球は地獄なのだろう。絶滅の脅威が去っても憎悪が残るだろうから。グレースは還らないほうがシアワセかもしれない。培養した自分の肉を食べるのは私は御免被るが…
    帰還したグレースの船や或いはビートルズが、何処かの国の攻撃と見做されて撃ち落とされ、人類は自ら命を断った…みたいな終わりでなくて良かった…

    ロッキーのたどたどしい言葉遣いがかわゆかったけど、流暢な皮肉屋に仕上がっていて笑ってしまった。エイドリアンが待っててくれて良かったねぇ。

    頑張ったふたりに大拍手!

    ファーストコンタクトの和音の表現や、会話の様子がAudibleにとっても合ってたと思う。


    「オデッセイ」も良かったし、映画が完成した暁には観に行きたい。

    (絵文字を入れるとその後の文章が全て消えることを発見…)

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