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感想・レビュー・書評
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多様性、差別、分断、共産主義と資本主義の限界……
現代にも通じるような混沌がこの1冊に凝縮されていた!
25年後、登場人物が一新し、時代は変革を求めていた。
住む環境や生い立ちが違えば主義主張が異なるのも当然。
それぞれの信念が強いため、放つ言葉はどれも熱く、正論に聞こえる。
様々な価値観でこの世界を見ることができた。
と同時に自分たちの信念を盲信するあまり、危険な正義に繋がる予感もした。
『大昔、思想の違うプラトンとアリストテレスが同居していた。
そういう開かれた場で、多様な意見が集まってこそ理性が磨かれる。』
果たして組織長の考える開かれた場が実現するのか。
これまで地動説によって登場人物たちは自分の信念を見出してきた。
それによる希望も含めた混乱もあるだろうなぁ。
なんか壮大な展開になってきたぞ。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伝説決定級の傑作も6巻目となりました。
長い連載となるとお話が脇道枝道に流れたりスタート当初の熱量が薄れたりなんて事も珍しくは無い物ですが、本作は巻を重ねるほどに物語のボルテージが上り続けとどまる気配がありません。
フス派登場の予感や理神論vs無神論の超ニッチ対決などなど一部歴史好きの心トキメク展開の第6集です♪
途方もなくメジャーなテーマをとことんまでマニアックに追求しながらも超一流のエンタメに昇華させる離れ業で我々を魅了する。そんな作者の妥協なき創作姿勢が、過酷な運命を己の意志で選び立ち向う登場人物たちの様子と二重写しに見えるのは私だけだろうか?
ここまで続刊が楽しみな作品は久々ね♫ -
地動説が「C教」の異端とされるなか、それでも研究を引き継いでいった人々の話。
第2章を牽引してきたパデーニとオグジーの物語が5巻で終わりを迎え、6巻はその25年後から始まる。そして、新たな人々とともに第3章が始まりました。そして、第2章からの流れで、あの人が…!
時計が少し進み、腐敗したC教を正すために、さまざまな「改革」運動が起こっていた時代。そして「活版印刷」が出始めた時代。
「地動説」のことだけではなく、「宗教改革」や「活版印刷」なども描いてくれそうで、続きがさらに楽しみになりました。中世における異端審問などを扱っているので、結構グロいシーンも多いんですけどね…。でも、目を背けずに読ませてもらおうと思っています。
それにしても、すごい題材を、すごい展開で読ませてくれる作者さんに感謝! -
へんな義務感からお金払って読んでるけど、ほんとうにおもしろいだろうか。
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25年後の世界の導入
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感想は最終巻(第8巻)へ∠( 'ω')/
https://booklog.jp/users/fleurenbonton/archives/1/4098613174 -
評判に違わらずめちゃくちゃおもしろい……人間の知性の話だ……