捜査線上の夕映え 火村英生 (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍に見舞われた世界。1人の男が殺された。またもや殺人事件の捜査に駆り出される火村とアリス。そこにはどうやらいつものメンバーの知られざる過去が絡んでいるようだ。
    もう20年くらいこのシリーズを読んでいてこれほどまでに2人を近くに感じたことがあったかなあ、と感慨深かった。あとがきを読んで自分と似たような声が多かったと知り首がもげるほど同意。

  • 何か月も前から心待ちにしていた火村シリーズ最新長編は、見事に色々なことを思い出させてくれた。わたしたちは本のなかでは何者にでもなれることや、どこにだって行けるということ。有栖川さんの本を読むと、そういえばいつもおもうのだった。「こころは自由なのだ」と。こんな贅沢なことがあるかと感激しながら、うれしく、楽しく、ワクワク読んだ。そして恐らくコロナ禍において抑えつけられていたものが、アリスを通して見たもので慰められたとも感じている。読んでいるあいだは充実を、読み終えた今は充足を感じている。幸せとすら言えそうだ。

  • トリック自体は少し無理があるかも…と思いますが、人間関係が刺さりすぎて最後の最後で「大好き!!!!」と思った小説でした。
    ネタバレになってしまうので語れないのですが、特定の人間関係が好きな人には刺さる小説だと思います。
    火村シリーズが好きな方は須く好きかな。笑

  • コマチさんを掘り下げたキャラクター小説としては評価できるが、推理小説としては評価しづらい。有栖川作品には激甘を自認している身でも低い評価をつけてしまいそうだから、評価はしないでおこうと思う。

  • さすがです。

  • アリスシリーズってこんなに要所要所にギャクを挟んでくる話だっけ?!
    死体役の刑事さんがスーツケースに詰められる時に捻挫したり、アリスが操作会議での発表中に署長が見つめてくるのがいたたまれなかったり、旅行中に火村とツーショの写真撮ってもらったり、「俺のマシン(自転車)についてこれるかな?」つったり、えー?!毎回こんなノリだったっけ?!オモロ

  • コロナが背景にあるミステリ。
    この作者は書き込むねぇ。長く感じた。火村という社会学者と、作家のアリスが事件の真相を解き明かす。
    でも、ちょっと無理じゃない?と思わなくもなかったわ。
    オーディオブックで聴いたけど、大阪弁に違和感。大阪弁を話すキャラは大阪のナレーターの方がいいと思う。

  • 2023.03.高層マンションの508号室でスーツケースに入った住人の奥本栄仁の遺体が発見された.容疑者は,マンションの防犯カメラの解析から,交際していた歌島冴香,歌島の友人で奥本からアプローチをされていた黛美波,奥本から多額の借金をしていた久馬大揮の3人に絞られた.しかし,3人総てにアリバイがあり捜査は難航したため,犯罪学者の火村英夫准教授と推理作家のアリスへ捜査協力の依頼があった.捜査から黛のあとを追いかけていた男がいることが判る.刑事のコマチは,その男の正体をすぐに黛の幼なじみである吉水蒼汰であると割り出す.実は,コマチと黛,吉水は瀬戸内海の全生徒が数人しかいない小さな仲島の小学校の出身だった.犯人は黛で,運動神経のとても良い吉水が隣のビルの屋上からマンションに乗り移り工作をしたために防犯カメラに映らなかったのだ.このトリックにコマチと火村が気がつく.久しぶりに推理小説っていう感じのものを読んだ.まあ,面白かったけど,犯人の運動神経が良かったからなんていうトリックは残念だった.

  • 期待していた割にイマイチ。シリーズものと知らず、準レギュラーの登場人物の過去が関わるストーリーだったので、上手く入り込めなかった、、作品中でもコロナ禍だったのが新鮮でした。

  • 奇妙な事件
    実は被疑者とコマチが幼馴染
    コマチの過去が少しわかる

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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