なぜ君たちはグルグル回るのか-海の動物たちの謎(月刊たくさんのふしぎ 2022年11月号)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159231124

感想・レビュー・書評

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  • オオミズナギドリは帰る時間を逆算して出発できる
    バイオロギングによって生き物は数千キロを戻って来る際にぐるぐる廻って位置を調整していることがわかった地磁気説なのか興味は尽きない

  • 動物は方位磁針もっていないのに何万キロも移動できてすごい。体の中に方位がわかるものが生まれつきあるんだと思った。

  • ウミガメやアザラシ、ペンギンなど、海の動物は繁殖やエサとりのため、なんの目印もない海を数百キロから数千キロも迷わず移動できるというすごい能力をもっています。どうやって自分の位置と目的地の方向がわかるのか? それを解く鍵になるかもしれない、海の動物がする謎のグルグル運動を最新科学で調査します。野生動物研究の現場をリアルに描いた作品です。

    読んであげるなら ―
    自分で読むなら 小学中学年から

    ・インド洋に浮かぶ諸島のひとつ、ポセッション島。動物研究者(佐藤克文さんご本人?)はフランス人との共同研究で島をおとずれ、島にで繁殖している動物たちがエサをとらえるためにどれほどの範囲を動き回っているのかを調べた。
    ・小型の記録計や電波発信機を動物の体に付ける、バイオロギングという手法を使う。そこから知ることが出来た、いきものの様々な行動についてこの本でまずは紹介。
    ・教授の話を聞いて、次は若い研究者たちが「なぜ?」と思ったことを新たに調査する。
    「動物たちは、地図や方位磁針もないのにどうやって帰りたい島の方角がわかるのだろう」

    「アオウミガメ、ジンベエザメ、オットセイ、クジラ・・同じ場所でグルグルと何度も回っている生き物がいることがバイオロギングでわかった。なぜぐるぐる回っているのだろう?(方位を調べている?)」

    調べれば調べるほど、あらたに知りたいことが出てきた!次の世代はどうやって調査したらよいと思う?

    と、未来へのワクワクを残して終わる。

    ・研究方法、島での研究者の過ごし方、失敗談などもたくさん書いていて面白い。研究って大変!そして時間がかかる!そしてワクワク。

    ・小4から自分で読むことができた(難しいと娘は言っていたが)。Eテレのダーウィンが来たとかドキュメンタリー番組が好きな子、科学好きな子、生き物好きな子なら楽しめる。小1娘も、読んであげたら楽しく聞いていた。

  • 購入していたもの。

    7歳児Aが読んで、というので途中まで読み。眠くなってギブアップ。後で自分で読んでいたが最後までたどり着けただろうか。
    マンガ形式で読みやすい。
    フィールドワーク系の研究者はほんま体力勝負やでなあ…と思うなど。

    後日最後まで読み。動物たちの帰巣本能の背景には地磁気を感じる能力が備わっているのではないか…どうだろうね…というお話だった。
    現地調査中の衣食住の話も興味深かった!

  • グルグルグルグル動物たちが回ってておどろいた

  • 野生の動物に小型のカメラや記録計をとりつけて行動を観察するバイオロギングとよばれる研究ではたくさんのふしぎシリーズの「動物たちが教えてくれる 海の中のくらしかた」(2017年8月号)ですでにおなじみの著者による2冊目。今回は動物の不思議(多くの海洋生物が水中でぐるぐると回る動きを見せる理由)に迫りつつ、同時に(わかき)研究者のフィールドワークの実態もくわしく追っていて、挿絵も研究室の卒業生が担当。この挿絵が太田垣晴子や坂崎千春と同じ系統の親しみやすくたのしいもので、冒頭のペンギンやアザラシが観察し放題の島という迫力あるつかみからぐっとひきこまれて最後まで読んでしまった。

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著者プロフィール

佐藤克文 1967年、宮城県生まれ。東京大学大気海洋研究所行動生態計測分野教授。農学博士(1995年京都大学)。著書に『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ』(光文社新書)、『巨大翼竜は飛べたのか』(平凡社新書)などがある。2020年より小学校国語五(東京書籍)に「動物たちが教えてくれる海の中のくらし」が掲載されている。ナショナルジオグラフィック協会のエマージングエクスプローラー受賞(2009年)。

「2020年 『海の中のくらし 動物たちが教えてくれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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