- Amazon.co.jp ・電子書籍 (496ページ)
感想・レビュー・書評
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2016年大統領選の際にNYに駐在していたこともあり、それ以降、アメリカの政治、勿論、2020年大統領選も追っていたので、本著に書かれている事柄については、略理解、認識していた。
その意味では、自分自身、新しい発見はないのだが、日本で(日本語としてメディア等で紹介される)、このような内容が纏まっているものは貴重かもしれないので、先ずは、多くの方に読んでいただく必要があると思った。(日本のメディアが比較的、好意的にトランプ政権を取り上げている感もあり)
この本のスコープではないものの、なぜ、多くの米国人が、こうも合理的ではないような判断をするのか、真実をこうも簡単に捻じ曲げることができるか、その原因、ルーツを知ることも重要。
それには、アメリカの国の成り立ちや、選挙の仕組み(実質的に、資金を幾らでも投入できる、ロビイストの影響力の大きさ)等、理解する必要がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初から最後まで、とても興味深く読むことができた。
また、筆者の根気強い潜入調査には、いつものことながら全く頭が下がる。
自分が現場にいるような、そんな熱気を読みながら感じることができた。
日本から見るアメリカと、実際のアメリカは大きな乖離がある、ということを、改めて認識させられた。 -
一気に読ませる。おそらく筆者もこの展開は予想していなかったであろう連邦議事堂襲撃。20世紀の夢と希望にあふれたアメリカはどこに行ってしまったのか?
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これを書くのは大変だっただろうと思う。ご本人も作中で書いているが、ファクトチェックが当たり前のルポルタージュで、トランプやトランプ信者&支持者の語ることに事実でないものがあまりに多過ぎるので、全てにおいてチェックするのは作業が膨大だったことだろう。この点だけにおいても脱帽といった感じ。途中、命の危険をも感じながら潜入調査してこの本を出してくれたことに感謝。日本のニュースだけでしか知らなかったトランプ氏だが、この本によりトランプ氏の危険さがよくわかった(恥ずかしながら、それまでは、
対岸の火事とでもいうような感覚で、むしろ「何この暴走爺さん、おもしろー」ぐらいのイメージだった)。 -
トランプの復権が怖い。
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アメリカに一年いたからこそ書ける内容だなぁ。なぜトランプがあんなに支持されるのかも少しわかった。政治家として怖いなあ。
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横田増生さんの本は初めて読んだが、現地に潜入し調査するルポ本はやはり文献を基にして書かれた本より生の声を掲載できるところが読み手としてとても面白い。
トランプの動向やアメリカ国内の混乱などは自分にとって対岸の火事だったけど、読んでみると思ったより民主主義が崩壊していてすごい国だなと思った。
陰謀論に次ぐ陰謀論の連鎖でゲシュタルト崩壊しかけた。
24年の大統領選挙にはトランプは出馬するという意見が濃厚であると本書の最後で綴られていたが、個人的にはさらに国内の混沌を増してしまいそうなので辞めていただきたいと思った、笑。