越境学習入門 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 評価
    コミュニティ系の書籍に通ずる内容を、筆者視点で分かりやすく設計しなおした本と
    考える。実践事例がリアルであり、書籍の葛藤という言葉がよく分かった。

    感想
    越境が日常に潜むことがわかり、それも小さな越境・成長の経験として
    デザインをしていきたいと考えさせられるものだった。

    内容
    1.越境学習とはなにか
      ・経験学習:経験から学び熟達していくことを目指す。
      ・越境学習:アウェイから学び、葛藤の中で気付きを得て成長する
      例:一人でできること、先生に教えてもらってできること、仲間と一緒ならできること。仲間とともに歩む活動の中でのプロセスから学びがあることが、越境。
    2.なぜ今越境学習なのか
      ・働き方改革のなかで、どう生きるかを考える際に、個人としての幅を広げるリカレント的な意味で広がりを見せてきている
      ・様々なキャリア理論のあとおし
       ・キャリア自律(自らを律してキャリアを描いていく)
       ・プロティアンキャリア(自らの資産を積んでキャリアを勝ち取る)
       ・バウンダリーレスキャリア(所属に縛られずに描いていく)
    3.越境学習に何が起きているのか
      越境前後でそれぞれにおいて変化が起こっている
      越境前:自分の価値観を明確にして、現状の所属においてかぶっているものを引きはがす(越境の覚悟、所属の理解、自己理解、)→脱社会化
      越境中:自分の組織の当たり前が通用しない衝撃(理解の幅の拡大、多様な人との対等なコミュニケーション)→脱今までの自分
          ・異質な環境で自分が動くための情報収集
          ・経営の全体像の把握
          ・それぞれの組織の実態を俯瞰する力
          ・自分の価値観と組織の課題をつなげる力
          ・自己を俯瞰する力
          ・試行錯誤を伴う挑戦を進める力
      越境後:自社組織への大きな葛藤の衝撃
          ・逆境でも自己を信頼できる力
          ・逆境でも周囲を信頼できる力
          ・変革のための前提条件を整える力
          ・自ら難しい課題を継続的に設定する力
          ・自社内のキーパーソンを巻き込む力
      越境学習の特徴
          ①学習のプロセスは直線ではない
          ②葛藤が、原動力につながる
          ③もがくことが重要な要素  
          ④ホームとアウェイを俯瞰する
          ⑤所属組織でも葛藤が起こる
          ⑥良い組織にも葛藤は存在する
          ⑦必要な資源を確保できるようになる
    4.越境人材を組織に生かす
    5.ケーススタディ

  • ふむ

  • #越境学習 の入門本。

    越境学習とは、自分の肩書が通じないアウェイで学び、ギャップを感じることで普段の行動に活かしていくという定義。

    企業だけでなく、PTAやサークル、プロボノ活動など普段の生活の中にもあてはまる。

    @BizHack1
    #越境学習入門
    https://amzn.to/3odSPJk

    2023/04/15

  • お金と頭数がある大企業に所属する人向けの本だった

  • 概念として、「越境」が「学習」につながることは想像していたが、
    これからの不確実な時代において、個人にとっても組織にとっても必要であると感じた。

    本書にもあるが、「なぜ越境学習が大切か?」や「越境することの学びは?」
    については、
    理論的に、頭で理解するよりも
    当事者が一度自身で越境してみることが何より大切で早いと感じた。

  • 「そもそも越境学習とは?」というところから始まって、越境学習を企業の人材育成施策として導入する上での"How"についても書かれており、とても実践的な内容でした。

  • 所属組織(会社)が越境学習を社員に提供するのは、そすなわち両利きの経営、イノベーション創出のために必要なことであり、人材育成の戦略、手法として有効です。事例だけではなく、越境学習の効果について学習理論、教育哲学をベースに紐解いている「越境学習」を語る上では欠かせない1冊。越境学習=冒険のメタファも秀逸!越境という冒険の旅に出ましょう!

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著者プロフィール

石山 恒貴
法政大学大学院政策創造研究科教授。
一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士(政策学)。
一橋大学卒業後、NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。

「2022年 『越境学習入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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