世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 (幻冬舎単行本) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
3.81
  • (34)
  • (55)
  • (38)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 445
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 産業革命がおこり工業化がおきて世界が変わった。さらに、インターネットが普及しまた世界が変わった。
    次は、メタバースと宇宙産業により世界がかわる、というのが本書の予言だ。本書ではそのうちメタバースについて語った本。
    インターネットのOSが普及する段階で、日本には、TRON(トロン)があったのに、アメリカに潰され国は切り捨てて現在のWindowsが制覇した。ソフトウェア開発でも負けた。
    そして低成長社会が続いている。次の革命では取り残されずにすむのだろうか。
    本書で技術の普及の段階の解説が大変面白い。よく「○○があるからいらない」と言われるが、そう言われたらしめたもの。逆に現在似たものがあるから日常にとけこめる。ワープロがあったからパソコンが普及し、携帯電話があったからスマホが普及した、というのはなるほど、と思わされる。確かにヘッドギアは難しくAIサングラスが普及しそうなのは、そういうところにあるのかも。
    自分は株を買うので小さな投資家でもあるので、どこの産業が伸びるのか、爆発的に伸びる【直前】の産業の見分け方が気になっているのだが、それを本著では説明していて興味深く読んだ。その見分け方は2つ、1つのは一部の技術オタクが熱中していて、それ以外の人がピンときていない状態。2つめが現代の子供達が遊んでいるもの(自分の世代と違う技術で熱中しているもの)。
    本書の最後にちょこっとふれられていた、意識が電子世界で継続することで死を超越するひとつの未来。よくあるあまりに荒唐無稽のSFに思えつつ、ここまで著者が紹介するメタバースの話を読んでから話題にでたので、現実にありえるのか、と考えてしまった。

  • オーディオブック
    さすがの佐藤航陽 お金2.0につづいて、磨き抜かれた論理的な説明。メタバースの将来をみせてくれる。今回は珍しく(最後の本だから?)自身の幼少期や家族との関係を開示してくれて、その環境がこの天才を生んだのかと感じたのも興味深い。

  • メタバースが変える未来や可能性の視座を与えてくれる本。地球を丸ごとシミュレートして現実の意思決定に用いるという考え方は今まで持てていなかった。

  • 聞き流しであんまり頭に入っていない。
    メタバースを使ってWeb上のコンテンツに価値をつけて、お金に換えられる世界が来る、ようなことを言っていた。

  • 今までは論理的思考力が最も評価された時代でしたが、生態系としての世界2.0では、不安定、不確実、複雑さ、不明確VUCAの時代でも柔軟に適応できるようにしていくことが持続可能な世界のようです。20世紀までは物理空間での土地の奪い合いにより世界は戦い続けていたが、メタバースの世界では何層も重なり合い、多元的に並存することになるようで、奪い合いはなくなると説明されていました。しかし、電気やガス、食料など、なくてはならない資源は物理的空間にしか存在しない。つまり海や土地でしか手に入らない資源は奪い合いが続くのではないかと、その辺の想定も知りたかったし、メタバースはアルゴリズムにより低コスト低予算でも生活できるようなので、ベーシックインカムにも適応できるのかなとも思いました。次回は資源あっての世界2.0でもう一歩先を想定した書籍が読みたいです。最後にあった「メタバースはユートピアかディストピアか」のベストセラーの作家さんは誰だったのか気になりますねー。まさかの、ひいおじいちゃん話は、びっくりです。最後と言わず、また本を書いてほしいです。

  • ライトなこんなこと起きてまっせの把握のためのトレンド本。

  • 難しい

  • メタップスの佐藤航陽氏がメタバースに関して書いた本。

  • 今バズっている物事が簡単・簡潔に、網羅的に書かれていて、Web3.0・NFT・メタバースってなんじゃらほい?という方の入門編の1冊目として良いと思う。
    ただ、Web3.0/Web3の説明はうやむやにされた感はあるけど。
    それはほかの本で補完すれば良し。

  • ”もしコンピュータを通してあらゆるデータ学習ができるようになれば、現実世界に改善点や問題点をフィードバックするだけでなく、世界そのものを作り出せるようになるだろう(P.151)”

    バーチャル世界が裏返ってその人の「表世界」となり生活空間となる近未来について、佐藤さんの想像が仮説から仮説に飛び跳ねて無双(夢想?)する。
    ディズニーランドはリアルよりバーチャルランドがより魅力的となり、Fortniteレベルのゲーム世界を一人で作ってしまう子供が、それも次々と登場すると予想する。

    かつて神がこの世界を創造したように、これからは人間が「もうひとつの世界」を創造するようになる。佐藤さんによると「神の民主化」こそがメタバースの本質であるとする。マトリックスの開発者アーキテクトがそこここに存在し、数え切れないほどのマトリックス世界がパラレルに存在し、人々はあらゆる物理法則の鎖から解き放たれネオのように飛び回るのだ。

    仮に佐藤さんの存命中にこのような世界が立ち現れるとするなら、人類より何億年も先行する文明が地球にそ~っとやってきてとうの昔に人類を「受動意識仮説」なり「シミュレーション仮説」の繭に包み込んでいるとも思った。

    とは言え、本書は量子コンピュータが普及した先の世界の話であり、現代では条件があまりに足りていない。量子コンピュータの実用化が始まる頃にしっかり腰据えて書いた論考を読みたい。

全64件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

佐藤航陽の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
オリバー・バーク...
佐々木 圭一
エリック・リース
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×