面白いほどよくわかるアステカ神話: スラスラ読めて一気にわかる神々の物語 ミスペディア神話シリーズ (神話が好きになるポケット文庫シリーズ) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本の題名にあるような面白がったらいけないと思いますが、今でもお互いに仲間の日本人同士争い合って 足を引っ張りあって貶めあって卑しめあつてはいけないという教訓を学ぶべきだと思いました。
    アメリカ大陸先住民達の色々な部族同士の愚かな争い合いとならず者が多かった程度のスペイン人連中達に滅ぼされてしまったということを

    第二の時代の人類も時代の終りに滅ぼされ、生き残りが猿になります。 第三の時代の人類の生き残りは鳥になり、第四の時代の人類の生き残りは、魚になったとされます。 マヤの「ポポル・ヴフ」でも、半神の英雄であるフンアフプーとイシュバランケーは、彼らを憎む義兄(フンバッツとフンチョウエン)を猿に変えてしまっています。古代中央アメリカにおいては、猿は人間によく似たものである、と認識されていたようです。 ちなみに、アメリカ大陸には類人猿(テナガザル・ゴリラ・チンパンジー・オランウータンなど)は生息しておらず、しっぽの生えた、類人猿よりは人間から遠い種族の猿しかいません。それを「人類の親戚ではないか?」と考えたマヤ人やアステカ人の想像力にはちょっと驚かされます。

    このように、完全に自分に服していない兵を思い通りに動かす方法というのは一つしかありません。征服活動を行い、地元の集落・国家を攻撃し、兵に略奪を許すことです。略奪による分け前が多ければ多いほど、兵は喜んで指揮官の言うことを聞くようになります。 コルテスが率いていた兵、といいますか、この頃いわゆる西インド地域に進出していたスペイン人には、この統率方法が実によく効きました。簡単に言ってしまえば、略奪という餌で簡単に釣れる、ならず者だらけだったということです。

    補足:コンキスタドール 主にスペイン人で、中南米の各地を侵略して回った人々をコンキスタドール(複数形はコンキスタドーレス)と言います。 彼らの主な目的は、中南米の諸国家が所蔵していた金銀の略奪でした。成功したコンキスタドールの多くが、大土地所有者や農業経営を行って富を蓄えました。 彼らは母国スペインではうだつのあがらないあぶれ者であったことが多く、おしなべて教養も低水準でした。アステカを征服したコルテスは例外的に高い教養(コンキスタドールとしては、ですが)を持つ人物でした。

    カトリックを信じるスペイン人たちは、現地の住民を支配するための手段としてもキリスト教を使います。彼らは住民に改宗を強制し、不満を持つものを「信仰の敵」として弾圧していきました。 また、ならず者の集団であったスペイン人たちは、地元の婦女子を強姦したり、奴隷や妾として囲ったり(正夫人にした例はほとんどありません)して子を産ませました。文字通りの民族浄化が行われたのです。

  • FGO7章前半を終えて、アステカ神話の知識がなさすぎてちんぷんかんぷんだったので。

    オルメカ神話から脈々と続くアステカ神話の話がさらっと理解できた。
    アステカ神話導入本としてはとても良い。
    若干物足りないような説明量なのが、さらに他の本を読みたくさせてくる。

    「アステカ神話は元々の土着の神話を、スペイン人の侵略を受けた時代の状況を表したもの」というのは、ちょっと考えれば当たり前のことなんだけど、意外と忘れがちだなと思う。

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